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掲載日:2023年5月17日
Q 木下高志議員(自民)
冒頭お話ししたとおり、私は民間企業出身であり、幹部社員として、一度も転勤させられたことがない長期政権でありました。その企業は、早くから成果主義を取り入れ、年度初めに部下が目標を定め、業務に当たらせました。
しかし、人事の処遇や給与査定まで及ぶ成果主義は、上司からは挑戦的で高度な目標設定に見えても、実際は容易に達成が見込まれるものが気付かないうちに増えてまいりました。部下は私の性格を知り尽くし、私の顔色を見ながら立ち居振る舞いも行われていたように思います。これが私自身が経験した、長くトップが代わらないと陥るリスクです。
このような状況が県政の県民満足度調査や施策関係者調査、また、政策調査などに表れていると感じてなりません。また、部下と接することをおろそかにしていると、更に組織が停滞していくでしょう。
今回の知事任期は、今までと違います。今回、県政の数値を中心に質問をさせていただきましたが、県政の様々な数値の捉え方でも、仕事をこなした数値をたたえるのか、残っている数値を見つめるのか、知事の考え方次第で職員の仕事の仕方も変わってまいります。トップの数値の捉え方が変わることにより、組織の意識も変わってまいります。知事は、イバラの道を選んだのであれば、様々なものを踏み越えていくべきではないでしょうか。一期目の知事就任当初考えられた長期政権の弊害は、誰にも必ず現れるものであり、今こそ、これまでの御自身の姿勢、言動を見つめ直し、自らを改革していく必要があると思いますが、知事のお考えをお伺いいたします。
A 上田清司 知事
木下議員から、県民サイドに立って政策を検証する視点、また企業人としての経験に基づく極めて重要なお話をいただきました。
いずれも大変有意義な問題提起だと考えます。
実は、私は毎朝神仏に向かって「今日も元気、今日も謙虚」と大きな声を出して、埼玉県民の幸せと日本国の繁栄と安寧を祈って一日をスタートしております。
毎日神仏に誓っているものの、至らぬ点も多々あります。
長くトップが変わらないことによって陥りやすいリスクがあることについても、貴重な御指摘をいただきました。
今後とも、日頃から県民の声や感性に直接触れておられる県議員の皆様方の御意見や御提言をしっかりいただきながら、全身全霊を傾け、全力で県政の進展のために頑張ってまいります。ありがとうございました。
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