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掲載日:2023年5月18日
Q 並木正年議員(県民)
8月30日に開催された九都県市合同防災訓練は、時折強く降る雨足に、会場となった桶川市城山公園のグラウンドは多くの車両によって深いわだちができていました。救急車や消防車をはじめとした緊急車両が目の前を通過するたびにそのわだちでできたぬかるみにはまり、スリップしながらも進む車両が目に止まりました。
災害は季節や天候を問わず、いつ起こるかわからない状況の中で、今回の防災訓練は雨という悪条件のおかげで幾つかの課題が見えたように感じたところです。
このような中、今月上旬にさいたま市で急病人を乗せた救急車がぬかるみにはまって立ち往生し、別の救急車に乗せ代えて搬送したため、現場からの出発が20分遅れるといった事故が発生しました。改めて危機管理の強化や日頃からの緊張感が大切であると感じたところです。
本県の水防計画を見ると、大雨注意報や警報、また洪水注意報や警報など、地域によって発令基準に差があることが分かります。例えば、大雨警報は1時間当たりの雨量40ミリで警報を出す狭山市と、70ミリで警報を出す新座市など地域によって基準に違いがあり、今後の注意が必要だと思います。
本県は県土に占める川の面積が日本一であり、多くの一級河川を有しております。また、近年は局地的豪雨の増加など気象現象が極端化しているとの見解もある中で、関東・東北豪雨では茨城県を中心に大きな被害がありました。本県では幸いにも堤防の決壊はなかったものの、多くの地域で側溝や排水があふれる内水氾濫による浸水被害がありました。
そこで、今回の豪雨被害を受けて今後の治水対策をどのように行っていくのか、県土整備部長にお伺いいたします。
A 浅井義明 県土整備部長
今回の「関東・東北豪雨」では、越谷市の雨量が観測史上最大となるなど、県東部を中心に床上床下を合わせて2,700棟を超える浸水被害が発生しました。
浸水被害の多くは、市街地に降った雨が河川まで排水できずに浸水したもので、河川から水があふれたケースは僅かなものでした。
過去には今回より少ない雨で、より多くの被害が発生していた状況を考えると、これまで進めてきた治水対策の効果が、発揮されたものと認識しております。
引き続き、これまでの河川整備をしっかり進めるとともに、現在の河川施設の治水機能を保持するため、老朽化対策や適切な維持管理を行うことが最も重要であると考えております。
さらに、大型化する台風や増加するゲリラ豪雨を考えると、新たな視点による治水対策や被害を最小限に抑える減災対策を推進する必要がございます。
今後の治水対策につきましては、河川と下水道の連携整備や洪水予報などの防災情報を迅速かつ的確に伝達するためのソフト対策など、あらゆる手段を総合的に講じ、県民の安心安全を確保してまいります。
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