平成27年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文（田並尚明議員）

ラグビーワールドカップ成功に向けて 

Q　田並尚明議員（民主・無所属）

ラグビーワールドカップは、夏季オリンピック、FIFAサッカーワールドカップとともに、世界3大スポーツイベントの一つです。2011年のニュージーランド大会では、テレビ放映地域は207の国と地域で、視聴者は延べ40億人、経済効果は米ドル換算で6億2,500万ドルとのことです。先日の御答弁の中にも、「2019年のワールドカップでは、経済効果は約4,200億円くらいとの試算も出ております」とありました。言うまでもなく、正に埼玉県にとって県内経済の活性化、また埼玉県を世界中にアピールするビッグチャンスであります。
平成21年7月にラグビーワールドカップ2019の日本開催が決定してから、本年3月2日に熊谷市が開催都市として決定するまでの間、会場招致に向け御尽力いただいた上田清司知事並びに富岡清熊谷市長、ラグビー協会や議連の皆様をはじめ、関係団体の皆様に心より敬意を表するとともに感謝を申し上げます。私も開催地選出議員の一人として、ラグビーワールドカップ成功のため、皆様の御指導をいただきながら、微力ながら全力を尽くす所存であります。
さて、ラグビーワールドカップ・イングランド大会が本年9月から10月にかけて行われました。そこでの日本中を感動させた、いや、世界を驚かせた日本代表チームの活躍は、皆様の記憶にも新しいことと存じます。その大会に、本県議会ラグビー振興議員連盟の視察団の一員として私も参加させていただきました。あの南アフリカ戦を目の前で観戦できたことは、もう一生分の運を使い果たした感があり、少し怖いですが、ラグビーワールドカップのあの熱気と雰囲気を肌で感じることができたことは、今後の地元開催に向けて得がたい経験だったと思います。
また、会場だけでなく、何か所にも設置されたファンゾーンも視察させていただきましたが、ファンゾーンも想像をはるかに上回る規模と人の多さで、スタジアムでの試合と併せ、改めてラグビーワールドカップのそのスケールの大きさ、ファンの皆様のラグビーに対する情熱とラグビー文化の差に圧倒されたと同時に、これを地元でも開催できる喜びと、これを4年間でやらなきゃいけないんだという焦りにも似た気持ちがちょっとだけ頭をもたげたのも事実でございます。
前置きが長くなり、申し訳ございません。質問に入らせていただきます。
11月30日に、オール埼玉による取組、「スポーツを通したレガシーの創出」を基本理念に、「SAITAMA　PRIDE～スポーツ王国の底力を発揮し、埼玉を新たなステージへ～」をスローガンに掲げ、2020オリンピック・パラリンピック／ラグビーワールドカップ2019埼玉県推進委員会が発足し、会長には上田清司知事が就任されました。詳細については、これから各専門委員会や各部会で決めていくことと思いますが、いずれにしても、まだ4年ではなく、もう4年しかございません。まず、2019年ラグビーワールドカップ成功に向けての知事の御決意をお伺いいたします。 

A　上田清司　知事

ラグビーワールドカップについては、日本での開催が決まった後、地元熊谷市をはじめ、県議会、県ラグビーフットボール協会、経済団体などの関係機関の皆様とスクラムを組んで招致活動を展開してまいりました。
こうした活動が実を結び、本年の3月に熊谷市が国内で12ある開催都市の一つに決定をしたところです。
これまでの皆様の御支援、御協力に対して、改めて感謝を申し上げます。
11月30日に設立した「2020オリンピック・パラリンピック／ラグビーワールドカップ2019埼玉県推進委員会」は、この両大会を一体として準備を進めることにより、埼玉県を世界に大きく飛躍させるものであります。
県議会の皆様にも御支援・御協力を賜り、自治体や企業、大学、各種団体などによる「オール埼玉」体制を構築してまいります。
イングランド大会での桜ジャパンの活躍により盛り上がった日本のラグビー熱を更に高め、2019年につなげることが非常に大事だと思います。
ラグビーワールドカップは開催都市の国際的知名度を大きく高める力も秘めております。
イングランド大会では、ロンドンから電車で1時間ほどのリゾート地であります「ブライトン」が、日本対南アフリカ戦を境に、日本人だけではなく世界の人々の記憶に残る特別な街になりました。
ラグビーワールドカップまでわずか4年、このチャンスを最大限に生かし、大会を大成功に導くために、全力を挙げて関係団体とともにしっかり準備を進めてまいります。

• 上記質問・答弁は速報版です。
• 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。