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掲載日:2023年5月18日
Q 齊藤正明議員(自民)
我が入間市では、明治から大正にかけて豊岡大学がありました。入間市の前身である豊岡町の町長を務めた繁田武平氏が、地域の青年のために始めた、いわゆる市民大学でありました。当時は、犬養毅や新渡戸稲造などそうそうたる人物が講師を務め、特色ある学びが行われておりました。我が国では、歴史上、私立学校が公の教育と並び、人づくりを担ってきたのであります。
最近の教育事情に目を向けてみますと、独自の建学精神に基づき、私学も目覚ましい実績を上げております。有名国立大学や私立大学に多数の合格者を輩出し、スポーツや文化面でも全国レベルで活躍をしております。県も父母負担軽減補助事業において、低所得世帯の補助を中心に年々充実を図り、いまや生徒一人当たりの補助額は全国4位となっています。
そのような中、県内学校法人の一つ、文理佐藤学園において学園長の不適切な支出が発覚し、埼玉私学全体のイメージに影響を与えたことは誠に残念至極であります。
学校法人制度では、理事会による意思決定、監事や外部監査人による監査など、法令や社会のルールを守る枠組みが整備されているはずであります。自主性が認められている私学には、理事や監事の間でもっと情報共有をしっかりと行い、保護者や社会に対し情報を積極的に公開し、透明性を高め、社会に開かれた組織となるための改革が不可欠であります。そして、県内の私学関係者においては、私学の独創性に期待し、選択した保護者や子供の信頼を損なわないように襟を正すとともに、子供の個性を伸ばしていただくことを期待しております。総務部長には、今回の事件を踏まえ、公立にはない私学の特色を前進させ、未来を支えるたくましい若者を育てていくために、県としてどのように取り組んでいくかお伺いをいたします。
A 飯島 寛 総務部長
まず、文理佐藤学園の件につきましては、県として事情聴取や指導を厳しく行い、補助金の交付も留保するなどの対応をとったところでございます。
今後学校法人を監督する国と十分に連絡調整を行いながら、しっかり調査し対応してまいります。
御質問の埼玉私学の特色についてでございます。
議員御指摘のとおり、これまで県内の私立学校は公立学校と並び、人づくりの大きな役割を担ってきたところでございます。
こうした私立学校が、建学の精神に基づいて特色ある教育を実践していくことが極めて重要であると認識しております。
そのため、県では学校運営のための経費を補助し、安定した経営のもとで教育環境が向上するよう支援しております。
人件費や光熱水費、教育備品など教育活動を下支えする経費への補助はもちろん、特色ある教育を行うための経費にも支援を行っております。
例えば、学校が取り組む独自性の高い教育として、フランス語やイタリア語など9か国語から第2外国語を選択できる授業をはじめ、系列大学で講義を受ける取組、伝統芸能の継承などが行われております。
さらに、独創的な取組といたしましては、異文化理解など地球規模の諸問題に取り組むユネスコスクールや、環境問題を通じて探究力や科学的思考力などを育てる環境未来学なども行われております。
今後とも私立学校が未来を担う子供たちの個性を伸ばし、たくましく成長させることができるよう積極的に支援してまいります。
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