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ページ番号:54741
掲載日:2023年5月19日
自然再生・循環社会対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成に関する総合的対策」でありますが、今回は、「自然共生・資源循環社会の構築に向けた取組について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「鳥獣の保護及び管理について、山地荒廃の原因の一つであるニホンジカの増加を受け、個体数を調整しているとのことだが、どのような基準に基づき取組を実施しているのか。また、生態系への影響についてどう考えているのか」との質問に対し、「国は、現在のニホンジカの生息数を10年間で半減させる方針であり、埼玉県も半減を目標としている。現在の生息数や繁殖率を考慮して、毎年3、000頭を捕獲することを目標に取り組んでいる。また、生態系への影響について、ニホンジカは餌となる草がなくなると樹皮を食べるため、森林の生態系が悪化し、森林の保水力の低下や土砂の流出も懸念される」との答弁がありました。
次に、「森林の整備・保全について、水源地域において針葉樹や広葉樹が混じった針広混交林を造成していくとのことだが、具体的にはどのくらいの面積を目標として整備していくのか」との質問に対し、「県内の人工林のうち、勾配が厳しいなど林業に適さない場所が約1万7、400haあると推計しており、これを針広混交林に整備していきたい」との答弁がありました。
次に、「バイオガス化発電の推進について、生ごみを利用したバイオガス化発電における導入先進県はどこか。また、埼玉県はどこまで進めたいのか」との質問に対し、「生ごみを利用したバイオガス化発電の先進県としては、新潟県及び山口県などが挙げられるが、全国的に事例は少ない。本県内での導入事例はないが、市町村で今後改修が予定されているごみ焼却施設が20ほどあるので、改修に合わせてバイオガス化発電施設の導入促進に努めていきたい」との答弁がありました。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。
注意:議員の氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。
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