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掲載日:2023年5月17日
Q 吉良英敏議員(県民)
私は、文化芸術の力を活用して魅力ある埼玉県にしたいと思っております。私が芸術に興味を持つようになったきっかけは、小学校1年生で通い始めた地元の絵画教室、ペリカン教室であります。創造性のすばらしさを正に教えていただきました。例えば、1枚の写真から人類を感じたり、例えば1つの石ころから宇宙を感じたり、この創作に込めた思いが作品という枠を超えて無限の関わりであったり、あらゆる恵みを感じたり、これが創作活動の醍醐味でもあり、また喜びでもあると思います。これらの創造性は、私は正にまちづくりに生かしていくべきだと思っています。
さらに、文化芸術は福祉との関係が深いのも特徴です。私が最も感動した美術館の一つに、岩手県の花巻市にある小さなるんびにい美術館というものがあります。この美術館は、障害を持つ方々の作品が展示をされています。その作品からみなぎる、例えば生命の力強さであったり、あるいは苦しみや悲しみの思いが込められた作品を見ると、その当時、涙が込み上げたりしていたのを覚えています。
そして、そこには障害を持つ若者が働くカフェが併設をされています。時間はかかりますし、マクドナルドのようなスマイル、そういった愛想は当然ありません。でも、その味は丁寧でどこまでもおいしい。私は、この美術館を忘れることができません。
また、芸術祭の話となります。シャッター街となった地方の本当に寂れてしまった商店街全体を美術館にする、そういった芸術祭、あるいは瀬戸内海の田舎の島々を舞台にした瀬戸内国際芸術祭もとてもすてきでした。そして、さいたま市も来年度、トリエンナーレ2016を開催いたします。
しかしながら、この文化芸術というのは、まちづくりとなりますと財政面の問題もあり、政令市でもなければ事業化が難しいという課題もあります。
そこで、埼玉県として、まずすばらしい芸術祭を開催、期待したいところでありますが、どのように今のところ考えているのか。そして、さらに人類の祭典、東京オリンピック・パラリンピックに合わせて文化、芸術に積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、県ではどのようなビジョンをお持ちなのか、県民生活部長に伺います。
A 福島 勤 県民生活部長
まず、「埼玉県として、素晴らしい芸術祭の開催を期待したいところであるが、どのように考えるか。」についてでございます。
現在、多くの芸術家が参加して行われる芸術祭が全国各地で開催されております。
本県でも平成28年にさいたま市で「さいたまトリエンナーレ」が開催される予定でございます。
こうした芸術祭は、通常、地域の特徴を生かした明確なコンセプト、そして何よりも地域の気運の高まりが重要でございます。
県としては、県内各地域で芸術祭が盛んに開催されることは大いに意義があることだというふうに考えておりますので、そうした芸術祭の開催には積極的に支援をしてまいります。
次に、「東京オリンピック・パラリンピックに合わせて文化芸術に積極的に取り組んでもらいたいと思うが、県ではどのようなビジョンを持っているのか。」についてでございます。
御承知のとおり、オリンピック・パラリンピックは、スポーツの祭典だけでなく、文化芸術の祭典でもございます。
県といたしましては、彩の国さいたま芸術劇場の蜷川幸雄芸術監督演出による「1万人の群像劇」、ユネスコの無形文化遺産の細川紙、埼玉県が舞台となっているアニメなど、埼玉ならではの文化資源を前面に打ち出しながら、事業を市町村や関係団体と連携をしながら準備をしているところでございます。
2020年には、子供からお年寄りまで多くの県民が県内各地で様々な文化芸術活動に携わり、競技観戦に来県した国内外の皆様にも大いに楽しんでいただける、そのような埼玉を目指してまいりたいと思っております。
<注意>
氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。
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