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掲載日:2023年5月17日
Q 田並尚明議員(民主・無所属)
オリンピック・パラリンピックや世界選手権を目指すトップアスリートたちが競技に専念でき、最大のパフォーマンスを発揮するためには、生活環境を安定させるという面でのサポートも必要だと思います。女子ラグビーに限らず、スポンサーがつきづらいスポーツでは、オリンピック・パラリンピックを目指すトップアスリートの中には、仕事と練習の両立が難しく、今回の女子7人制ラグビーの日本代表選手の中にも、仕事を辞めざるを得ない選手もいました。トップアスリートが練習に集中でき、最大のパフォーマンスが発揮できるような支援ができないでしょうか。9月議会でも自民党の細田議員さんが、「民間の力を活用した県内スポーツ選手への支援について」御質問され、県民生活部長から、競技団体長・支援企業等協議会を開催している旨の御答弁がありました。
そこで、お伺いいたします。
JOCでは、オリンピック・パラリンピックや世界選手権を目指すトップアスリートの生活環境を安定させ、競技活動に専念できる環境を整えるために、企業の就職支援を呼び掛けるトップアスリートの就職支援ナビゲーション、略して「アスナビ」という活動を行っており、2010年から各地の経済団体や教育関係に向け30回近くの説明会を行い、2015年9月16日時点で51の会社や団体に73名の採用が決まったそうです。また、東京都や大分県では、それぞれJOCと共催で「アスナビ」の説明会を行っております。これからも県内から世界に羽ばたくトップアスリートを育て、後に続く子供たちが夢を持てる社会を作るために、競技団体長・支援企業等協議会に加えて、JOCと埼玉県の共催で「アスナビ」の説明会を開催できないか、県民生活部長にお伺いいたします。
A 福島 勤 県民生活部長
オリンピックや世界選手権など世界の檜舞台で活躍するアスリートを育てる上で、民間からの支援は大きな力になります。
そこで県では、スポーツ振興に理解のある企業に対して、国体などで活躍している有望選手を紹介したり、選手への支援方法などについて説明をする「競技団体長・支援企業等協議会」を開催しております。
お話の「トップアスリートの就職支援ナビゲーション」略称アスナビは、世界レベルのトップアスリートと企業を結び付け、社員として採用してもらうことを目的にJOC日本オリンピック委員会が企画しているものでございます。
熊谷市出身で、2009年世界水泳選手権の100メートル背泳ぎ金メダルを獲得した古賀淳也選手も、2011年にアスナビを通じて就職し、現在も所属企業の支援を受けてオリンピック出場を目指しております。
このアスナビの活動の中で、選手と企業を結び付ける最初のステップとなるのが「企業への事業説明会」です。
スポーツ選手を採用する場合の雇用形態や給与水準などの説明のほか、実際に採用した企業の事例発表、支援を希望する選手の自己PRなどが行われていると伺っております。
説明会は東京を中心に開催され、これまで埼玉県内では行われておりません。
2019年のラグビーワールドカップ、そして2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、本県から世界に羽ばたくトップアスリートをオール埼玉で育てていくためにもアスナビの取組は大変有意義であります。
今後は、民間によるアスリート支援策として、「競技団体長・支援企業等協議会」に加え、アスナビの説明会を県内でも開催できるようJOCに働き掛けてまいります。
<注意>
氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。
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