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掲載日:2023年5月19日
Q 荒川岩雄議員(自民)
先に行われた県議会議員の選挙では、多くの選挙区でプロジェクトせんたくと称される候補者がたくさん出まして、大変な戦いとなりました。選挙戦は、上田知事が応援団長を務めるプロジェクトせんたくとの戦いでもあり、プロジェクトせんたく側からすれば、邪魔者の自民党候補をすっかり洗い流して洗濯してしまおうと、こういうことだったのかと思います。
私の選挙区でも、せんたくが推薦する候補がおりました。しかし、知事はこのせんたくの推薦候補を応援するだけでは事足りず、満足せず、せんたくの推薦もない、当初は泡沫候補とさえ言われた候補者の応援にまで出かけてくるようになりました。この点については、私もふんまんやる方ない気持ちであります。私が邪魔になった知事が、私を洗い流してしまう代わりに、都合のいいイエスマンを選択しようとしたのではないか、こう思うと本当にふんまんやる方ない気持ちでいっぱいでございます。本音を是非聞いてみたい。言い訳があるなら聞かせてもらいたい、こういう気持ちでございます。
選挙の総括として、私がもっと気になっていることは、敗北だったか、それとも勝利だったか。知事はもう何度も聞かれていることだと思いますので、これは別にしますが、なぜ知事が勝敗という視点で選挙を総括したのかという点であります。つまり、本来は知事のチェック機能を果たすべき議員の選挙結果について、勝ったか負けたか知事が判断することについて、それがチェックされる側の知事職に就く者として正しい認識なのかどうかということであります。プロジェクトせんたくの「せんたく」とは、知事の賛成者を選んで、知事の反対者を洗い流そうという、そういう2つの意味を込めたせんたくでありまして、勝った負けたということになったんですか。そうであれば、県民に対しては大変失礼でございます。二元代表制を否定することではありませんか。
また、今回のプロジェクトせんたくの候補者の1人は、選挙後に公職選挙法違反の罪で逮捕され、罰金50万円、公民権停止3年の略式命令を受けました。これが確定をいたしました。知事は、当初記者会見の中で、「逮捕者が出たからといって、残念には思いますけれども、有罪であると確定しているわけではない。犯罪人扱いすることは避けたほうがいい」と、まるで私みたいな法律家が一般論として言うようなことを堂々とおっしゃっておりました。応援団長なのであれば、残念に思うどころではなくて、責任をどうとるかということも当然出てくる発想だと私は思いますが、全くそのようなことはなかったように思われます。
応援団長というのは、甲子園の大会でも、大学の野球でも、チームに不祥事があれば、団長の責任というのは当然出てきております。甲子園大会などでは出場停止にさえなってしまいます。ましてや、知事は応援団長といいながら、本当は応援団ではなくて球団のオーナーじゃなかったんですか。なおさら責任があるのではないでしょうか。まず、選んだ責任でございます。プロジェクトせんたく候補者の有罪が確定しましたので、今度はどんな言葉が出てくるのか、私は大変興味深く思っております。
それでは、大きく分けて4つを伺いたいと思います。
プロジェクトせんたくの候補者本人が逮捕されて、有罪の結果が出た現在、応援団長の立場としてはどのような言葉が出てくるんですか。確定しましたよ。
第2点、プロジェクトせんたくの候補者が有罪となったことについて、応援団長として責任を感じるのか、それとも応援団長には一切責任はないと考えるのか。そして、責任を感じるとすればどういう責任なのか、お答えください。
県議会議員選挙について、勝ち負けをつけるという視点を持っていることについて、つまり本来は知事のチェック機能を果たすべき議員の選挙について、結果を勝利かどうかで知事が判断するということについては、それが知事、これに就く者として正しい認識であったと思われますか伺います。
プロジェクトせんたくとは、何をせんたくしようとしているのか。知事をチェックする議員を洗い落として、知事に素直に従う人を、これを選ぼうというのがこのプロジェクトせんたくなのかどうか。知事、もう一度はっきりと私に教えてください。何だったんですか、このせんたくとは。
A 上田清司 知事
「県議会議員選挙の問題について、プロジェクトせんたくとのことについて」でございますが特にプロジェクトせんたくの候補者が逮捕され、有罪の結果が出たことについてどう思うんだ、責任をどう感じているんだという御質問だったと思います。
御案内のとおり、5月12日の定例記者会見で被疑者の段階の中で、聞かれましたので、当然被疑者の段階でしたので、「残念に受け止めている」というような形を申し上げながら、それ以上のことは申し上げられない。こんなふうに申し上げました。
その時点で残念だ、こういう思いは当然感じております。被疑者になるだけでもやっぱり残念だと思います。それはもちろん当然のことだというふうに思っておりますので、前段の部分がよく議員に伝わってなかったのかな、こんなふうに思っております。
その後、御指摘がありましたように本人が認めて罰金刑と公民権の停止が確定しておりますので、また、私が聞くところによれば候補者本人からその時点でプロジェクトせんたくを離脱したい旨の連絡が鈴木正人代表あてに届いたと聞いております。
私もプロジェクトせんたくの応援団長として誠に遺憾に思っておりますし、応援した候補者が最終的に公職選挙法違反になったこと、このことを知らんふりという訳にもいきませんし、応援した者の責任を痛感するところです。誠に申し訳なく思っています。
次に、選挙の勝ち負けなどについていろいろ知事が判断するのは、正しい認識かというような御質問であろうかと思っておりますが、御案内のとおり知事は記者会見などで広範囲にわたって、記者会見で質問がございます。
当該県議選だけではなく市町村選挙、あるいは、また、国政選挙などについても、常にコメントを求められておりますので、自分なりの考え方を申し上げております。
国政の問題でも全部国の問題かというと大なり小なり私どもの生活に係るような話がございますので、そういう問題については、必ず何らかの形でコメントさせていただいております。
そうしたものの中で数字の話なども出たようでありますが、特にそれが何か議会のことについてどうのこうのということではなくて、単純に私なりのコメントでございますので、御理解を賜りたいと思っています。
それから知事に素直に従うものだけを選ぼうとしてやったプロジェクトせんたくではないかというお話ですが、もし、私の応援がほしければ何でも俺の言うことを聞け、それが応援の条件だというようなことを私が申し上げれば、誰も応援の依頼はないと思います。そんな人たちはほとんどいないんじゃないでしょうか。予めそういうことを申し上げれば。
また、少し応援して、協力して当選したからといって、何でも俺の言うことを聞けといって誰が聞きますかそんなこと。聞くわけないじゃないですか。
従って、私は鈴木正人代表を中心に若い人たちが結集して、少しでも県政を新しくしようと、良くしようという思いを持った人たちに、私にできることの応援をさせていただいた、そしてまた、なかなか無所属一人では戦えないということで、大きな枠組みを作ってくれということで、私自身に代表の団体を作ってくれというお話もございましたが、私は、首長たる私が、何かの政治団体の代表になって何か一派を率いるということは好むところでないんで、それは勘弁していただきたいというようなことをはっきり申し上げて、そのうえで応援団長を引き受けた次第でございます。
再Q 荒川岩雄議員(自民)
それから、今、知事は最後に、4点目ね、せんたくについて、当選したら私の言うことを聞きますかと、今声を高めて言いましたけれどもね、せんたくの人たちが知事のあれに反対しますか。これから反対するんですか、することもあるんですか。私は、今まで見たことない。批判したことも見たことない。これは民主党以上ですよ。たまには民主党はいいこと言うこともありますけど、せんたくは、私はそれを見たことない。だから、それについて今の答えはちょっと私は解せませんが、知事、もう一度お答えいただきたいと思います。
再A 上田清司 知事
それから、プロジェクトせんたくについての考え方は、旧刷新の会のメンバーが中心となって作られたわけでございますが、けっこう厳しい御質疑もいただいておりますし、ことに、何か私の方からこういうことについて是非、などという話をしたということもございませんので、先ほど答弁したとおりということで、御理解を賜りたいと思います。
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