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ページ番号:58421

掲載日:2023年5月18日

平成27年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (石渡 豊議員)

交通安全施設予算について

Q 石渡 豊議員(公明

交通安全施設といいますのは、信号機、標識、そして横断歩道などの道路標示のことです。本当に多くの御要望が県民から寄せられております。議場の皆様も、多くの御要望をいただいていることと拝察いたします。うなずかれている方もいらっしゃいます。
まず、信号機の要望です。既設道路の危険な交差点への設置要望です。
皆様も驚かれると思います。調べましたら、既設道路への設置は昨年度は20か所、本年度は15か所だけでした。
一方、県民からの要望は昨年度は981か所、今年度は877か所もありました。
県警各署は、要望箇所を現場調査いたします。調査後、設置の必要ありと判断した箇所数は昨年度は149か所、今年度は67か所ありました。各署が「設置の必要あり」と判断されても、信号機の設置がなされない。危険な交差点として残されています。原因は予算不足と考えます。
次に、横断歩道です。補修塗装の要望です。白線がかすれて見えない横断歩道、補修が滞ったままの横断歩道、これも危険です。原因はやはり予算不足と考えます。
御存じない方もいらっしゃるかもしれません。私も、先々月知ったことですが、本県警では不足する予算に対応するため、横断歩道の幅を4メートル幅から3メートル幅としました。白い塗料の節約です。涙ぐましい限りでございます。
ここで、8月21日付の読売新聞を紹介します。見出しに「信号や電光板、耐用年数2割が超過 県予算不足、更新進まず」とありました。本県警に確認したところ、確かに現状の予算では維持管理、更新がなかなか進まないと率直に語られました。
ここ5年の事故を申し上げます。
平成25年度には、信号制御機の故障などでランプが点灯しない、いわゆる滅灯が24件発生。平成22年には信号機のランプのひさしが走行中の車に落下、平成26年には大型の標識が腐食によって倒壊、この倒壊事故は通学中の小学校2年生の女の子をけがさせました。本県警は、こうした事故を防ぐため、点検強化に当たるとされています。点検強化に当たっては、設置業者による責任ある点検が必須と考えます。これも予算措置が伴います。
さて、予算がどの程度減額されているのか調べました。平成23年度予算と本年度予算を比較して申し上げます。ちょっと数字が並びます。
更新・新設の信号機予算は約5億3,400万円であったものが約1億2,600万円。したがいまして、約4億800万円の減額となっております。ほぼ4分の1です。
標識は、約4億8,000万円が約3億3,200万円。したがって、約1億4,800万円の減額です。
道路標示は、約3億100万円が約2億2,600万円。したがって、約7,500万円の減額です。
合算します。約13億1,600万円であったものが約6億8,500万円となります。したがいまして、ほぼ半分です。このように、予算は大幅に減額されております。これでは、県民要望にはお応えできない。
本県は、来年の予算編成の仕込みの時を迎えました。1年前の10月、県警並びに各部局長へ、平成27年度予算の編成についてを通知しました。その通知の中身は、ファシリティマネジメントを掲げ、将来のコスト削減につながるような予防的修繕についても、積極的に検討を行うことと明記され、結果、今年度の公共事業の維持管理費は前年度より増額されました。
それでは、知事にお伺いします。
交通安全施設、来年度予算に対しては現下の特殊事情を鑑み、特段の配慮をすべき。もって、県民の要望に応えるべきと考えます。予算編成権を持たれる知事の御所見をお伺いします。

A 上田清司 知事

御案内のように、県民の安心・安全を中心に置いて私は県政運営を行ってまいりました。
そうした中で、大きな役割を担っている警察の予算については、これまでも厳しい財政状況の中で特に配慮をしてきたつもりでございます。
平成16年度から平成27年度までの間に全国で最も多い1,607人の警察官の増員を図ってまいりました
また、平成23年度と平成27年度の警察予算を比較すると、給与費を除いた事業費ベースでは約4億2,200万円、1.5%の増加になっています。
石渡議員から、信号機の新設や道路標識に係る予算が半減しているのではないかという御指摘がありました。
しかし、これら交通安全施設の更新・修繕も含めた全体の予算は、県民の安心・安全という特殊事情に配慮して約54億円を確保し、厳しい財政状況の中で削減幅は4年間で9.5%にとどまっております。
特に、維持管理に係る予算は逆に1億8,500万、7.4%の増加になっているぐらいでございます。
毎年、社会保障関連経費などの義務的な歳出が増大する中で、警察行政の特殊性に最大限配慮しながら、あらゆる要望に直ちに応えていくことは大変つらい状況もございます。
警察本部では、信号機の更新による安全確保を重点的に行い、また、LED化による維持コストの削減を進めるなど、限られた予算の中で一つでも多くの要望に対応できるよう工夫して取り組んでおります。
今後も警察本部と連携を十分に図って、必要な警察の人員・予算を確保して、県民の安心・安全を第一に取り組んでまいります。
石渡議員の御提案をしっかり受け止めてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

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