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掲載日:2023年5月17日

平成27年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(土屋恵一議員)

世界農業遺産の認定に向けた取組について 

Q 土屋恵一議員(自民

世界農業遺産の認定については、平成26年2月議会において一般質問をさせていただきました。昨年、三芳町では、平地林の落ち葉堆肥を活用した循環型農法や、それに育まれた生態系、土地景観、さらには伝統文化や習慣など、農業に関する文化的な要素を含めて次世代へ継承していくことを目的として、県の支援を受けながら、世界農業遺産の認定を申請いたしました。
しかしながら、昨年10月に行われた世界農業遺産専門家会議における選考で、残念ながら三芳町は農林水産省の推薦地とはなりませんでした。その大きな理由として、循環型農法の実践地域は、三芳町を越えて広域にわたるにもかかわらず、申請した地域が三芳町のみであることが農林水産省から示されました。
現在、三芳町では、循環型農法を実践する農家のある所沢市、川越市、狭山市、ふじみ野市とも連携を図りながら、広域的な枠組みで再申請を行うことを検討していますが、世界農業遺産に認定されると、その地域全体の土地利用に制限がかかるのではないかという誤解などもあり、関係市町が足並みをそろえることは簡単ではありません。ここは、正に広域自治体である県が力を発揮すべきところではないでしょうか。
先般、三芳町では、第54回農林水産祭において、三芳町川越いも振興会が天皇杯を受賞しました。「振興会の取組は、都市住民に対する食や農への理解を深めつつ、都市近郊特有の厳しい環境においても伝統的な循環型農法を守り、農業収益の向上や環境の保全を実現するものであり、むらづくりのモデル」と評価されての受賞であります。
こうしたすばらしい取組は、埼玉農業の誇りでもあり、更に世界に向けて発信していくことがふさわしいと考えますが、今後、県としてどのように広域的な調整を図り、世界農業遺産の認定に向けた取組を支援していくのか、農林部長にお伺いいたします。 

A 河村 仁 農林部長

世界農業遺産は伝統的な農業と生物多様性や優れた景観などが一体となって保全・活用されている農業システムで、世界的に重要なものを国連食糧農業機関が認定するものです。
県では、三富新田世界農業遺産推進協議会に参加し、三芳町が進める世界農業遺産登録に向けた取組を支援してまいりました。
昨年の国内選考では、対象となる地域や農業者が明確となっていないこと、また、三芳町以外を含めて地域と農業者が一丸となって開発等から農業システムを保全する取組が必要であることが課題として指摘されました。
この指摘を踏まえ、今後の認定申請に向けては、議員お話のとおり、まずは関係市町などによる広域的な推進体制を整備する必要があります。
このため県では、現在、三芳町と連携し、関係市や地元JAに対して世界農業遺産制度や登録のメリットを説明し、広域的な推進体制づくりに取り組んでいます。
この推進体制の中で、地元市町が主体的に、伝統的農法を持続させるための具体的プランの作成や、対象地域・農業者の明確化を含めた地元関係者の合意形成を図ることが必要と考えています。
県といたしましては、今後とも、こうした世界農業遺産登録申請に向けた関係市町や地元JAなどの取組を支援してまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

<注意>
議員の氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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