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掲載日:2023年5月18日
Q 畠山 稔議員(民主・無所属)
去る7月16日、桶川市内の高校に在籍する女子高校生が通学途中、台風11号の影響により増水した江川に自転車ごと流され、尊い命を落とすという痛ましい事故が発生したことは記憶に新しいところです。新聞報道等によりますと、女子生徒の自宅は北本市にあり、毎日自転車で通学し、真面目で欠席もなかったとのことでした。御家族の悲しみを思うと言葉は見つかりません。
現地は窪地になっており、急な坂道を下るとそこに江川があります。通常は4メートルの川幅ですが、当日は100メートルぐらいに広がっていたとのことでした。埼玉県央広域消防本部に通報した西中教諭の目撃によると、坂を自転車で駆けおりてくる人を発見したため、危ないと声をかけたところ、冠水した道の途中で停止し、Uターンしかけたところで川に流されたとのことです。考えれば考えるほど残念でなりません。二度とこのような事故が起こらないことを切に願うところです。
ここは大雨のたびに冠水している河川です。迂回路はあっても、生徒は現地に行かなければ川の状況は判断できません。また、無遅刻・無欠席を目標としている生徒たちは、現地で冠水している状況を見ても迂回することをちゅうちょし、無理をして渡る人もいるのではないかと思います。このようなことのないような通学指導等の対応が必要であります。
そこで、今回の事故を受け、改めて児童生徒の登下校の安全指導と安全対策を再確認する必要があるのではないでしょうか。県として、これまで通学指導をどのように行ってきたのか、また、今後どのように取り組むのか、教育長にお伺いいたします。
A 関根郁夫 教育長
近年、大雨、洪水、竜巻など、かつて経験したことのないような自然災害が多発しており、学校では、これまで以上に児童生徒に危機感や切迫感を伝える必要があります。
これまでも、各学校では学校の立地状況や児童生徒の実情などを踏まえ、登下校時の安全指導を行ってまいりました。
今回事故にあった生徒が通学する高校でも、江川が氾濫することや危険な場所であることは把握しており、大雨が予想される時には事前に安全に登下校するよう注意や声掛けを行っておりました。
また、生徒たちに危険を認識させるため、普段携帯する生徒手帳にも、江川の氾濫時に通学すべきルートを示すなど安全対策を講じておりました。
それでも、このような痛ましい事故が起きてしまったということは、これまでの安全指導と安全対策について、それぞれの学校で、改めて見直すべき点があるのではないかと考えます。
そこで、県教育委員会では新学期に向け、8月に各県立学校や各市町村教育委員会に、学校周辺の危険個所を改めて把握した上で、実態に応じたマニュアルの再整備や、学校安全計画を見直すことなどを求めました。
さらに、学校において、児童生徒自らが起こりうる危険を予測し、回避する能力を身に付けさせるための指導をすることも大切であると考えております。
県教育委員会といたしましては、今後開催される校長会議などにおいて、児童生徒の登下校の安全指導や防災訓練などを通じて、危険を予測し、回避する能力の向上に努めるよう徹底してまいります。
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