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掲載日:2023年5月19日

平成27年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (秋山文和議員)

危険なオスプレイから埼玉の空を守れ

Q 秋山文和議員(共産党)

戦争法制と軌を一にして、全国の在日米軍基地の強化が急速に進められています。横田基地のオスプレイの配備もその一環です。5月11日、米国政府から日本政府に対し、2017年から順次、CV─22オスプレイ10機を横田基地に配備するという通報がありました。オスプレイは、米海兵隊や空軍の特殊作戦部隊が運用している輸送機であり、その配備は、米国が世界で引き起こす戦争のための基地強化と言わざるを得ません。また、過去重大事故を繰り返している危険な機種です。配備通報の直後の5月18日にも、ハワイで死亡事故を引き起こしております。このオスプレイ配備と事故に対して、埼玉県は配備について関係自治体への説明、事故原因の直接説明を求めております。企画財政部長、自治体への説明の実施状況と内容を御報告ください。
埼玉県平和委員会の調査によると、2010年頃から横田空域を越える広範な埼玉県上空で米軍機の低空飛行が頻発し始めました。米軍は、2013年に大宮や熊谷などを含む広大な県内地域が米軍輸送機訓練エリアとなっていることを公表しています。配備後は、この空域をオスプレイが飛ぶことは必至です。私は、欠陥機で危険、しかも米国の海外での侵略戦争のための輸送機であるオスプレイの配備は撤回すべきだと考えます。知事の見解をお示しください。
また、横田基地に関わる情報提供が基地のある東京都と都内5市1町に限られている点ですが、少なくとも横田空域下にある入間市と埼玉県には、同様に説明すべきです。この点を防衛省に強く申し入れるべきです。企画財政部長、お答えください。
なお、横田空域下の入間市には航空自衛隊基地も存在しており、市民は二重に基地負担を負っています。これまで基地騒音の定点調査を埼玉県は所沢市、狭山市等で行ってきましたが、同様に基地騒音に悩まされる入間市内でも行うべきと考えます。環境部長の答弁を求めます。

A 上田清司 知事

「危険なオスプレイから埼玉の空を守れ」についてでございます。
横田基地への米軍のオスプレイの配備については、国は日米同盟の抑止力・対処力を向上させ、アジア太平洋地域の安定に資するものとしております。
また、オスプレイの運用の安全性は十分に確保されているとの見解は示しておられます。
安全保障に関することは国の専管事項であり、現時点で県から配備撤回を求める考えはございません。
しかし、米軍機の運用に際しては住民生活への最大限の配慮が必要なことは言うまでもありません。
従いまして県としては、配備に関する具体的な内容や安全性について地元自治体や県民の理解が得られるように、地元自治体と共に、国に引き続き十分な説明を求めてまいります。

A 中原健一 企画財政部長

まず、「オスプレイの配備に関する自治体への説明の実施状況と内容」でございます。
県と基地関連市町で構成する埼玉県基地対策協議会が、5月20日に緊急要望を行ったことを受け、6月23日に北関東防衛局から県に対して、改めて説明がありました。
その内容は、横田飛行場へのオスプレイ配備の意義、安全性や騒音等について説明するものでございました。
なお、ハワイ州での事故については、米国側で原因究明中の段階との説明でございます。
次に、「横田基地に関する情報提供は、県と入間市に対して都と5市1町と同様に説明すべき」でございます。
横田飛行場は本県西部地域に近接しているため、オスプレイの情報に限らず、本県に影響が大きい場合には、北関東防衛局から県に対して適宜情報提供がなされております。
また、入間市だけでなく、飯能市、日高市などに対しても、適宜直接情報提供がなされていると承知しております。
県が国から受けた情報は、埼玉県基地対策協議会の構成市町に情報提供しております。
県としては埼玉県基地対策協議会を通じて、基地関連情報を県、関係市町に十分提供するよう、引き続き国に対して求めてまいります。

A 半田順春 環境部長

航空機からの騒音の影響はその飛行経路真下で大きく、経路から外れると影響が小さくなります。
観測結果を見ても、経路から横に数百メートル離れるだけで、大きな騒音の低下が見られ、飛行経路の西側では環境基準を満たしております。
なお、航空自衛隊基地に離着陸する飛行機は、西側に隣接する横田基地の空域を避けるために、入間市方向には旋回しないと北関東防衛局から聞いております。
このため、騒音の影響が小さくなる横方向にある入間市内での騒音測定は、現状では必要ないと考えております。

再Q 秋山文和議員(共産党)

まず、オスプレイの問題ですけれども、上田知事は、埼玉県基地対策協議会の会長です。国の事項ですから、オスプレイの配備は国の安全に資するんだという前提の中で、しかし事故などに対する危険性、住民の不安はよく分かると。そういうことで、先日、飯能、入間、日高に、国から、防衛省の北関東防衛局から説明があったと。このオスプレイが17日に落ちる前に、飯能、入間、日高の3市長の連名で、私ども市域は横田飛行場の滑走路の延長線上に当たり、飛行航路下の市民は常に不安にさらされていることから、今回の配備に関する内容について、文書による通知のみでなく、担当者から直接説明を欲しいと。それから、オスプレイの安全性について、いまだに不安を感じている市民もいらっしゃることから、市民の懸念が払拭されるよう、国の責任においてCV─22オスプレイの安全性について十分な説明責任を果たしてもらいたいと。その申入れの2日後に、ハワイでオスプレイは落ちたと。
一層、上記のような十分な説明責任を果たすことなく、横田飛行場への配備や飛来を行わないことを米国政府に申し入れてもらいたいと、このように3市の市長さんは連名でおっしゃっております。これを受けて、事故が起きる前の話でしたから、これは。起きた後に、知事は申入れを行ったと。その一連の経過の中で、私は、とてもこの3市の市長は、これでは安全性について納得できるとは思えないんですね。ですから、知事ね、地元3市と十分協議をいたしまして、横田基地への飛来や配備を行わないように、私は、協議の上、申し入れるべきだと思いますけれども、知事の考えをお伺いしておきたいというふうに思います。 

再A 上田清司 知事

オスプレイの問題でありますが、3市との協議をしっかりやりながら申し入れをしろということだと思っております。
基本的には国の専門領域でありますが、とにかく現実に住民が危険であるという認識は私たちもしているわけでございます。
従って十分な説明ができるようにということに関して、3市並びに私共は意見が一致しておりますので、今後も協議を重ねて必要に応じて防衛局の説明、あるいは場合によってはアメリカ政府の説明などをしっかり受けていきたいと思っております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

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