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掲載日:2023年5月19日
Q 横川雅也議員(自民)
シニア保育サポーター制度ですが、この制度はおじいちゃん、おばあちゃんの優しさを子供たちにということで、豊富な知識とそして養育力、まちの伝統、文化、慣習を熟知したシニア世代の方に保育園や幼稚園、地域の子育てセンターなどで保育、そして施設のサポーターとして参加をしてもらうという制度です。
社会的には核家族化が進み、家庭の養育力の低下や情緒的に安定しない子供たちが増えているという問題が叫ばれています。そうした背景の中で、保育園としても第3者に保育に参加してもらうということで様々な視点から保育が進められるという声が高まり、現在ではこうした制度の導入に積極的な自治体が増えているほか、企業内で社内に保育所を設け、シニア世代の方にサポートを受けるという実例が多く出てきております。
この制度については、私も市議会議員時代に行政視察で先進的な取組をされている長野県松本市を訪問し、担当課より直接お話をお伺いしてまいりました。世代間の交流を通じて命を大切にする心、他人を思いやる心を育む道徳教育の推進につながる有機的な取組、制度であり、保護者の方からも好評であるとのことです。地域内でお年寄りと子供たちがともに体験、そして交流する機会を増やすことで、おじいちゃん、おばあちゃんの優しさに触れる機会を通じて心豊かな埼玉の子供を育て、お年寄りにとっては生きがいを感じられる仕組みを作り、各世代間同士がお互いを支え合える環境構築にもつながるすばらしい取組であります。
そこで伺います。日本、そして県民の宝である埼玉の子供たちのためにもこうした取組を県として導入、また、各自治体を支援して制度化することについてどのようにお考えになりますか、福祉部長に御見解をお伺いいたします。
A 田島 浩 福祉部長
地域で子育てを支える担い手として、元気な高齢者への期待は大変大きくなっております。
市町村では、すでにいくつかの取組が始まっております。
例えば、シルバー人材センターが地域子育て支援センターやファミリーサポート・センターを運営し、高齢者が子供の遊び相手になるほか親からの相談や子供の一時預かりなどにも対応しております。
一方、県では、民間保育所などで、高齢者の子育て経験を生かして親の子育て力を高める事業に対し補助を行っております。
保育所が高齢者を雇い、児童の話し相手や散歩の付き添いなどを行った場合の補助もございます。
また、今年度は新たに、高齢者と子育て中の親子との世代間交流を図る事業を実施いたします。
県では、これらの事業を着実に実施し、市町村とともに、高齢者の知恵と経験を生かした子育て支援の充実に取り組んでまいります。
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