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ページ番号:61506
掲載日:2023年5月17日
Q 松澤 正議員(自民)
私の地元吉川市では、吉川高校と草加高校の定時制が再編整備されたことにより、平成25年度に吉川美南高校が開校しました。再編整備に際しては、当初、地元でも反対の声が大きく、私自身も反対をしておりました。
しかし、吉川美南高校は、開校以来、駅周辺の清掃や小学校のサマースクールにボランティアとして参加してくれるなど、地域に根差した活動を積極的に実施してきました。また、様々な特色ある授業が展開され、意欲を持った生徒が広く集まってきています。こうした活動により、地域住民からの評判も上がっており、地域にとって大変魅力ある学校となってきています。私も、吉川美南高校の活動を評価しており、今後ますます発展していくことを大いに期待しております。
再編整備は、マイナスの側面もありますが、吉川美南高校のように社会や地域のニーズを的確に捉え、教育環境を整備し、学校と地域が一体となって特色化を推進することで、高校教育の質を大きく向上させることができるとともに、地域を活性化する手段にもなると考えます。
そこで、これまでに行われた再編整備の成果について、教育長にお伺いいたします。また、県ではこれまでの再編整備の成果を踏まえ、今後、県立高校の魅力をどのように高めていくのか、併せて教育長にお伺いいたします。
A 関根郁夫 教育長
まず、「これまでに行われた再編整備の成果」についてでございます。
県立高校の再編整備は、生徒数の減少などを背景に、平成11年度から「21世紀いきいきハイスクール構想」に基づき実施してまいりました。
これにより、平成25年度までに、全日制高校を153校から134校に再編するなど、各高校の学級数を維持し、活性化を図ってまいりました。
また、普通科目と専門科目をバランスよく学べる総合学科高校や、学ぶ意欲のある者がいつでも学べる昼夜開講の定時制高校など、新たに18校の特色ある学校を開校いたしました。
再編整備された学校では、進学実績の向上や中途退学者の減少など、一定の成果を上げております。
例えば、議員お話の、吉川美南高校につきましては、全日制の課程と昼夜開講の定時制の課程を設置し、総合学科の特性を生かして大学進学を目指した教育課程を編成するなど、生徒の様々な学習ニーズに応えております。
県教育委員会では、今後とも、吉川美南高校をはじめとする再編整備校について、地域の皆様と一体となって、特色ある教育活動の充実に努めてまいります。
次に「これまでの再編整備の成果を踏まえ、今後、県立高校の魅力をどのように高めていくのか」についてでございます。
今後、産業構造の変化や少子高齢化、グローバル化の進展など、教育を取り巻く環境は大きく変化することが予測されます。
県立高校においては、いつの世にも変わらない教育の本質を追求しながら、時代の要請に応えられる創造性豊かな人材を育成することが求められます。
そのため、現在、各県立高校が、自ら現状と課題を整理・分析し、主体的に活性化・特色化に取り組んでいく仕組みづくりなどを検討しております。
県教育委員会では、再編整備の成果も踏まえ、今後とも、社会のニーズに応える魅力ある高校づくりを進めてまいります。
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