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掲載日:2021年12月28日
Q 木下博信 議員(自民)
国挙げてのDX化、これは行政のデジタル処理を各自治体がばらばらに発展させてきたものを統一化し、効率化するという側面と、各自治体の中でのデジタル処理、これを進めていって効率化を目指すという側面、2つがあると思います。
その後者の自治体内のデジタル化、第一歩のペーパーレスの段階から注意しなければならないことがあります。それは処理の中身までデジタル、効率化を意図してスタートさせることです。
現状、まず紙をなくすことから始めるのは大切です。そして、紙をなくしてもデジタルに対応困難な県民のことを考えると、当面、紙処理も並行して存在するはずです。そこで生まれる問題、それはただ申請と結果の通知だけがWeb化されてしまうということです。紙と並行していくことを考えると、それが一番手っ取り早くできるでしょう。
しかし、これでは出入り口がペーパーレスになっただけで、中では相変わらず紙を出して処理しています。一歩前進して紙の申請をスキャンして処理をデジタル内で行う方向にシフトした場合、紙は減りますが、処理過程は同じ、デジタル印鑑が並んでいくだけです。こうした状態はDXではありません。
DX・トランスフォーメーションと言うのだから、処理過程も人間が全て行うのではなく、AI的に自動処理される仕組みを考えながらペーパーレスに入っていく必要があります。言葉で表現するのが難しいので、こういう流れだなというふうに整理させていただきました。こうしていけば、紙の申請を入力だけすれば、デジタル申請と同じ処理に進められます。そして、処理過程も自動化して人間の判断、修正、調整が必要なものだけ抽出されて人間が判断するという仕組みに進めます。ここを目指して、ここまでいってのDXなのではないでしょうか。
埼玉県のDX化は、単なるペーパーレスと違う、そこまで当然見据えていますという答弁をいただけると有り難いです。企画財政部長に伺わせていただきます。
A 堀光敦史 企画財政部長
議員お話しのとおり、申請や結果の通知といった行政手続の出入り口をWEB化するだけでは、単なるペーパーレス化に留まり、DXとは呼べません。
重要となるのは、デジタル化により行政のサービスを変革するという視点で、最適な業務プロセスへの見直しを図ることであります。
御指摘の電子申請については、更なる利用者の利便性向上を目指すとともに、業務フローを見直して効率的に処理していくため、今年度から新たに、WEBデータベースの構築に着手しております。
例えば、申請データを直接システム上に取り込むことで、結果通知や一覧表の自動作成などが可能となり、事務の効率化を図ることができます。
また、一度入力したデータはシステム上に保存されるため、申請者にとっては、2回目以降は修正部分だけを入力すればよいワンスオンリーの仕組みも導入してまいります。
DXは、デジタルのDだけではなく、トランスフォーメーションのXが重要です。
このことは、DX推進の旗振り役の知事からも、繰り返し繰り返し指示を受けております。
DXのX、これを深く心に刻んで、本県行政のデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。
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