トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和3年12月定例会 > 令和3年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 > 12月10日(金曜日) > 柿沼貴志(県民) > 令和3年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(柿沼貴志議員)
ここから本文です。
ページ番号:209588
掲載日:2022年1月19日
Q 柿沼貴志 議員(県民)
観光といえば、SAITAMAプラチナルートが代表的ですが、埼玉で観光地といえば、川越、秩父、長瀞以外の地名がなかなか上がってきません。埼玉には全国に発信できる観光資源がほかにも豊富にあります。例えば、私の地元行田市埼玉は、埼玉県名発祥の地とも言われており、所在する埼玉古墳群は、令和2年3月に県内初の特別史跡にも指定されております。
さらに、本年11月、造幣局では特別史跡埼玉古墳群を構成する稲荷山古墳をデザインしたメダルを特製ケースに収納し、史跡名勝天然記念物保護百年記念貨幣セットとして販売することを発表しました。また、「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」として18世紀前半から始まり、近代産業を支え今に伝わる足袋産業の発展と足袋蔵のストーリーが平成29年4月に日本遺産に認定され、こちらも県内唯一の世界に誇れる文化遺産だと確信しております。
ただし、日本遺産は更新制度に変わり、令和五年度にその更新時期を迎えます。県の観光施策には、日本遺産は全くと言っていいほど考慮されておりません。このままでは最悪、認定の取消しもあり得ると考えております。県として、さきに述べた川越、秩父、長瀞ばかりではなく、他地域の観光にも力を入れていかなければ、せっかくの観光資源が有効に生かされません。
大人の社会見学ツアーや史跡を活用した古代体験キャンプ等の観光イベントの開催など、観光的に仕掛けることは幾らでも可能であると思われます。そこで、様々な注目を集めるコンテンツがある今こそ、ストーリー性のあるPRを含めた観光行政に力を入れるべきだと考えますが、知事の答弁を求めます。
A 大野元裕 知事
行田市には議員御指摘の日本遺産に認定された足袋蔵や埼玉古墳群などのほかにも、古代蓮、忍城、田んぼアート、花手水 、また、「陸王」、「のぼうの城」の舞台などストーリーに富んだ魅力的な観光資源が豊富にあります。
県は観光情報誌やSNSのほか、民間事業者と連携して作成した周遊マップ、インバウンド向けの埼玉PR動画など様々なツールを使い埼玉古墳群や足袋など行田市の観光資源を国内外に紹介をしてまいりました。
また、歴史に関心のある方には「行田」の古代・戦国をテーマに埼玉古墳群や忍城址を巡るバスツアーを催行しています。
行田市におかれても、「のぼうの城」の映画化をきっかけとして結成された「忍城おもてなし甲冑隊」の活動や、神社から市内の商店、民家の軒先までの広がりを見せる「花手水week」の開催など観光PRに力を入れておられます。
ターゲットを明確にしたストーリー性を持った観光PRにより、観光客はその地域の自然や歴史について深く知ることができると思います。
また、目の前にある観光資源の生い立ちや変遷について一人ひとりが自分なりのイメージを持ちながら、見たり、体験したりすることにより、その地域に、より興味、関心、愛着を持っていただけるものと考えます。
それぞれの観光資源を関連付け、より魅力的に見せるストーリーはその観光資源の秀でた点を最も理解している地元が主体となって描いていただくことが効果的と考えます。
県ではそれぞれの地域が描いたストーリーと関連付けながら、県内外に発信し、観光誘客をさらに力強く図ります。
行田市をはじめとする県内各地のコンテンツは今だけではありませんが、県内にある多くの観光資源が持つストーリーにスポットを当て、県内外から多くの方々を呼び込む大きな観光資源となるよう、地元と協力をしながら育ててまいりたいと思います。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください