埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:209746

掲載日:2021年12月28日

令和3年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(千葉達也議員)

「とねっと」に対する県の認識について

Q   千葉達也 議員(自民)

「とねっと」は、利根保健医療圏、行田市、加須市、羽生市、久喜市、蓮田市、幸手市、白岡市、宮代町、杉戸町、以上の7市2町内の地域の病院、診療所、画像診断施設、臨床検査施設、歯科医療機関及び調剤薬局を安全なネットワークで結び、患者さんの情報を共有するシステムです。医療機関が診断情報を共有することで、地域のかかりつけ医と中核病院が役割を分担しながら連携を図り、利根地域全体で医療を完結する仕組みです。
平成21年度に埼玉県が埼玉県利根保健医療圏における地域医療再生計画を国に提出し、国がこの地域医療再生計画を採用したことで、「とねっと」は始まりました。その後、関係機関による協議が積み重ねられ、平成24年7月からシステムが本格稼働しております。また、平成29年度にシステム更新を行い、新たな機能を追加するとともに、歯科医療機関、調剤薬局の参加が新たに可能となり、より幅広い医療連携ができるようになっております。
超高齢社会の今、住民の皆さんの安心・安全な暮らしを守るには、住民、地域の支え合いと医療と介護の連携による支援が必要です。「とねっと」は患者さん支援に関わる多くの関係者のスムーズな連携をサポートしております。
そこで、地域医療全体を支える「とねっと」の取組や役割について、県ではどのように認識をしているのか、知事にお伺いいたします。

A   大野元裕   知事

「とねっと」は、県の中でも医師や医療機関などの医療資源が特に不足している利根保健医療圏において、地域の病院、診療所、臨床検査施設等をネットワークで結び、患者情報を共有する、議員御指摘のとおりの地域医療連携システムでございます。中核病院の電子カルテの情報や臨床検査施設の検査データなどについて、他の中核病院の専門医や診療所のかかりつけ医がいつでも閲覧でき、診療の効率化と質の向上に役立てております。
また、救急搬送におきましては、救急隊がかかりつけ医や病歴などの患者情報を「とねっと」で閲覧することにより、迅速かつ的確な救急搬送に役立てており、事業開始から本年10月末までに累計で3,419人の搬送に活用されました。
さらに、患者自身が日々の血圧や体重、血糖値などを「とねっと」に登録し、自らの健康づくりに役立てるとともに、医療機関を受診した際に、医師にその記録を見てもらい、アドバイスをいただくことができます。
こうした取組が評価され、全国から視察や取材があり、国からも地域医療の先進事例として紹介をされております。
一方、地域住民における「とねっと」の利用登録者が約3万5,000人と地域人口全体の約5.5%にとどまっていることや、参加している病院が地域全体の約6割でありますが、診療所は約2割というのが現状であります。
「とねっと」は、参加者の広がりに課題があるものの、限られた医療資源の中で、病院や診療所等が患者情報を共有し、診療の質と医療サービスの向上を図り、地域医療全体を支えるツールとして重要な役割を担っているものと認識しております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?