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掲載日:2021年12月28日

令和3年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(山口京子議員)

地下鉄7号線の延伸について

Q   山口京子 議員(自民)

私が23年前に蓮田市議会議員になったときから、埼玉高速鉄道線、いわゆる地下鉄7号線は、市民の関心も高く、ずっと市長選挙の公約にも掲げられています。
鉄道も道路も造るのに時間がかかるのは承知しておりますが、地域の発展において重要な意味があるだけでなく、大規模災害のときの代替路線という重要な役割も担います。東日本大震災のとき、地下鉄7号線はいち早く復旧し、地下鉄の持つ地震への強さと機動力を痛感しました。地下鉄7号線は途中で地下ではなくなりますが、首都圏からまずは埼玉県までは帰ってこられることの証明になりました。
私も、市議会議員の頃から何度か国、県、県議会へ要望に行きましたが、なかなか進捗を見ませんでした。岩槻がさいたま市と合併したのも、地下鉄7号線のためだと、当時の佐藤征治郎市長から聞きました。
地下鉄7号線の延伸については、長年にわたり我が団の小島信昭議員が一般質問等をされ、なおかつ議員連盟をつくってくださったこと、また、さいたま市の清水市長も1期目からの公約であったこと、そして、公約に掲げられた大野知事が就任なさったことでリーダーシップを発揮され、やっと動き出した感があります。
しかし、岩槻で延伸が止まってはいけません。平成28年4月に国の交通政策審議会の答申は、平成12年の答申に引き続き、浦和美園から岩槻を経由して蓮田に至るまでが位置付けられております。
11月19日に蓮田市の中野市長を会長とした地下鉄7号線建設誘致期成同盟会から、建設促進及び延伸誘致に関する要望が県と県議会議員連盟に提出されました。誘致期成同盟会は蓮田市、白岡市、久喜市、加須市、羽生市、さいたま市、川口市の7市の市長と議長から構成されています。蓮田のJR結節より北への延伸も望まれるところです。
そこで、知事にお伺いいたします。
地下鉄7号線の浦和美園駅から岩槻までの先行整備区間について、現在の取組状況と今後のスケジュールについてはどうなっているのでしょうか。また、岩槻の先の蓮田までの延伸についての、国への働き掛けを含めた取組状況とスケジュールはどうなっているのでしょうか。さらにその先、羽生までの延伸についてのお考えをお伺いいたします。

A   大野元裕 知事

先行整備区間についての現在の取組状況と今後のスケジュールについてでございます。
議員御指摘のとおり、地下鉄7号線の蓮田への延伸については、平成28年の国の交通政策審議会答申に位置付けられ、県では浦和美園から岩槻間を先行整備区間として取組を推進しています。
私は知事就任以来、さいたま市の清水勇人市長とは公式非公式を問わず意見交換を行ってきております。
本年4月と7月にも意見交換を行い、県と市が密接に連携を図り、必要な役割を相互に果たしながら協働して取組を進めることを確認したところでございます。
今後のスケジュールについては、清水市長が今年の6月に、「令和5年度中に鉄道事業者に対する要請を行い、4年の任期内のできるだけ早い時期に鉄道事業者が申請手続に入れるように努めていく」と表明されておられます。
この鉄道事業者への要請に当たっては、まちづくりなど諸課題を解決して事業性や採算性を確保するとともに、都市鉄道等利便増進法に基づく速達性向上事業に関する素案の作成が必要となります。
事業性の確保などに資するまちづくりについては、さいたま市において中間駅周辺などの検討が鋭意進められております。
また、素案の作成に向けては、さいたま市が今年度設けた各自治体の部局長級職員で構成される自治体連携会議に、県も参画して協議を始めております。
さらに、さいたま市と県とで共同調査を充実するなど事業性の精査を行うとともに、国や関係機関から助言をいただくなど、検討を進めております。
私は清水市長に対し、可能な限り早期に鉄道事業者に要請してはどうかと働きかけ、そのために必要な取組について両者で協力していくこともお伝えをしております。今後とも緊密に連携し、しっかり取り組んでまいります。
次に、蓮田までの延伸の国への働き掛けを含めた取組状況とスケジュールについてでございます。
鉄道の延伸には多額の費用を要することから、国の支援が必要不可欠であります。
国への働き掛けについては、例年、蓮田市長をはじめ、自治体の首長や議長などで構成される「地下鉄7号線建設誘致期成同盟会」の皆様から御要望をいただいており、本年も11月に御要望いただいたところであります。
これを受けて、県では毎年「国の施策に対する提案・要望」の重点政策に位置付け、蓮田までの延伸について要望をしております。今後も引き続きこうした要望を行ってまいります。
蓮田までの延伸スケジュールについては、先行整備区間と比べて事業性・採算性の確保など諸課題への取組の熟度が異なります。
蓮田までの延伸を見通していくためには、まずは岩槻までの先行整備区間の取組に注力する必要がありますが、同時に地元市と連携して延伸に向けた取組を引き続き進めてまいります。 
次に、羽生までの延伸の考えについてでございます。
羽生までの延伸についても「地下鉄7号線建設誘致期成同盟会」の皆様から御要望をいただいたところです。
しかしながら、蓮田以北については、交通政策審議会答申の位置付けがないことに加え、蓮田までの延伸よりも更に長期的な視点に立ち、今後の人口の推移など延伸区間を取り巻く状況の変化を見極める必要があります。
地下鉄7号線の更なる延伸を推進するべく、交通政策審議会の答申区間について段階を着実に踏みながら、羽生までの区間についても、地元市の皆様と引き続き意見交換を行ってまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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