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掲載日:2021年12月28日
Q 山口京子 議員(自民)
農林水産省の調査では、新型コロナウイルス感染症の影響で東京都区部では「家での食事の回数が増えた」と回答した人が52.9%となり、料理にも関心を持つ人が増えたようです。一方、新しい生活様式での食事のため、楽しく話をしながらといった共食は影を潜め、学校給食でも机の向きを変え、間仕切りをして食事をしているような学校もある状況です。今日の献立の食事やおいしさについて語られる場が失われました。
食育について蓮田市の調査は、成人は食育に「関心がある」のが73.5%、殊に乳幼児保護者は94.3%でした。かくいう私も赤ちゃんを育てるときに、人は口から入ったものでしか体がつくられて大きくならなくて、それで排せつされるんだということに改めて気付かされた次第です。そのためにも、子供の頃から食べることの重要性、特に学校でそのことを伝えることが大切だと考えます。
ある栄養教諭に食育について話を伺いました。食は本来、命をいただき、命を生きることを念頭に、食材の収穫、調理、食べ切ること、残菜の廃棄まで、一連の流れに沿って教えたい。また、アレルギーになる児童も増えてきているので健康との関係も教えたいが、現状はできていない。自分は750名の学校だが、30名くらいはアレルギーの児童がいて確実に増えている。多くなれば、アレルギー食材についての間違いも当然出てくる。1校にせめて1人ずつ栄養教諭がいればと、現在の学校の中での自分の思ったような食育ができていないこととの意見でした。
教育長に伺います。
現在、県内の小中学校での食育の現状はどうなっているのか。栄養教諭又は学校栄養職員の関わり方はどうなっているのか伺います。
蓮田市では、小中合わせて13校ですが、配置された栄養教諭や学校栄養職員は4名です。足りないところは、市で会計年度任用職員の栄養士を採用しています。しかし、栄養教諭ではありません。食育の視点から見ても足りないのは明らかです。1校に1人の栄養教諭の配置はできないのか、併せて伺います。
A 高田直芳 教育長
「学校における食育の推進について」お答えを申し上げます。
まず、県内の小・中学校での食育の現状について及び栄養教諭又は学校栄養職員の関わり方についてでございます。
学校における食育の推進は、給食の時間を中心に、各教科等における指導を相互に関連させながら、教育活動全体で効果的に取り組むことが重要です。
各学校では、栄養教諭等を中心に「食に関する指導の全体計画」を作成し、教科や総合的な学習の時間の授業などに食育を関連付け、推進を図っています。
例えば、家庭科、保健体育などの授業では、学校給食の献立を活用しながら、食事の重要性や栄養バランスの良い食事の摂り方を指導しています。
また、小・中学校の総合的な学習の時間などの授業では、米や野菜の栽培活動を取り入れる取組がされています。
収穫物を給食や調理実習で利用したり、家庭に持ち帰って食べたりすることは、生産者への感謝の心や食べ物を大切にする心を育むことにつながっております。
栄養教諭は、学級担任や教科担任とともに授業を行い、栄養に関する専門的な内容について指導する役割を担っています。
また、栄養士である学校栄養職員も、必要に応じて、栄養について講話を行うなど、授業に積極的に関わっております。
学校現場では、食に関する学習を相互に関連付けながら、学校全体で児童生徒の食に関する自己管理能力を育み、生涯に渡って望ましい食習慣が形成されるよう取り組んでおります。
次に、1校に1人の栄養教諭の配置はできないかについてでございます。
公立小・中学校の栄養教諭及び学校栄養職員につきましては、いわゆる国の「義務標準法」に基づき配置しております。
議員お話のとおり、食育の推進は大変重要であることから、栄養教諭及び学校栄養職員の定数の増員につきましては、今後も様々な機会を通じて、国に対して強く働き掛けてまいります。
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