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掲載日:2021年12月28日
Q 辻 浩司 議員(民主フォーラム)
越谷市内で整備予定の元荒川工区は、元荒川沿いの閑静な住宅地が建設予定地となっています。当初の河川の流路を変えての計画から一転し、区画整理の完了した市街地を通る計画は、新たな都市計画と同じく大きな都市計画変更であり、丁寧な合意形成が必要です。
こちらのパネルを御覧ください。パソコンでも見ることができます。
こちらは、浦和野田線元荒川工区のイメージです。赤い線のイメージで道路建設がなされておりますが、自然の流路を残し蛇行していることから、自然環境豊かな元荒川に沿って静かな住宅街を通過させる内容であることが分かります。少し見えにくいですが、予定ルートのすぐわきには北越谷小学校も見えます。
このように自然環境や小学校、それから住宅街、様々な利害が入り組むこの地域性を踏まえて、地元自治会や環境保護団体、小学校や大学関係者、地元自治体などを交えたワークショップの開催など、パブリック・インボルブメントによる合意形成のプロセスを踏めないでしょうか。県土整備部長にお伺いいたします。
A 北田健夫 県土整備部長
都市計画道路浦和野田線の元荒川工区は、これまで地元自治会や環境保護団体で構成する「浦和・野田バイパス問題連絡協議会」や学校関係者などと意見交換を行いながら、ルート等の検討を実施してまいりました。
このルート案については、平成30年度及び令和元年度に沿線住民を対象に説明会を14回開催し、延べ870名の御出席をいただきました。
本年3月にはコロナ禍の影響もあり地元自治会とも協議のうえ、都市計画変更に関する説明資料をホームページに掲載し、いただいた約150件の御意見全てに回答させていただきました。
その後「浦和・野田バイパス問題連絡協議会」との意見交換会において、ルート案の比較検討過程を住民の皆様に詳しく説明すべきという御意見がございましたので、本年10月に説明会を8回程開催し、延べ250名の皆様に御出席いただいた中でルート案策定の経緯をお示しするなど、都市計画変更の手続きを進めるための合意形成に努めてまいりました。
今後、通学路や生活道路の安全確保などの検討については、ワークショップ形式の活用も含め、引き続き関係者と合意形成を図るとともに周辺道路のネットワークの進捗も踏まえながら、丁寧に事業を進めてまいります。
再Q 辻 浩司 議員(民主フォーラム)
埼玉県の方も従来型のやり方での中で非常に丁寧に対応していただいているということは、私も思っております。
しかし、私が申し上げているイメージを少しお話しさせていただければと思いますが、この元荒川工区、先ほどパネルでも示しました。越谷市は山などがないものですから、地形上、このまとまった自然環境というのは、河川敷になります。
特にこの元荒川工区は、元荒川が自然の蛇行を残しておりまして、非常に豊かな自然環境がある地域です。そこには、自然を守るために希少種であるフジバカマを近隣の小学校と協力して育てる活動している方々もいます。それから、ジャコウアゲハを保護する活動をしている方もいます。河川敷のごみ拾いや外来生物を除去する活動している方もいます。こういった自然環境への影響も当然道路はあるわけです。
また、小学校のすぐわきを通る道路は、当然に子供たちの学習環境でありますとか、通学路の安全と直結をするわけでございます。こういった子供の安全や教育の問題にも直結します。それから、区画整理が終わった後の町にこれから道路を新しく造るわけですから、その町をついの住みかと決めて家を建てた人たちの人生設計を大きく変更させる、こういった住環境や暮らしの問題もあります。
また、元荒川を挟んで、荻島地区と北越谷の分断を更にこの道路が進めてしまうという可能性もあります。実はこの工区はいろんな利害、いろんな人たちの利害が交錯する地域でありまして、私はその道路を造るときには、そういった情景を思い浮かべながら道路を造っていくということが必要かと思います。
その観点から、ただ今部長の方から、合意形成のプロセスを丁寧に踏んでいく、ワークショップ等の手法を用いるという御答弁がありましたが、それはこういった活動をしている方たちが参加し、そしてそういった意見を出し合いながら合意形成をしていく、そういうプロセスだというふうに理解してよろしいでしょうか。
再A 北田健夫 県土整備部長
元荒川工区につきましては、これまでも地域の方々が行政と話し合うために立ち上げた「浦和・野田バイパス問題連絡協議会」や学校関係者、地元、警察と継続的に話し合いを行ってまいりました。
現在の都市計画変更案につきましては、お話がありました通り元荒川の自然を配慮した計画となっています。
今後もこれまでの関係性を生かして、いろいろ課題があるというお話がありましたが、出津橋周辺の安全な通行の確保、通学時の歩行者の安全対策、通過交通が生活道路に流入しないための対策、河川環境の保全、様々な問題について、ワークショップ形式の活用も含めて、引き続き丁寧に意見交換を行いながら事業を進めていきたいと考えております。
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