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掲載日:2023年5月16日

平成28年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(新井 豪議員)

西関東連絡道路と都市計画道路・中央通線の整備について

Q 新井 豪議員(自民

この西関東連絡道路は、埼玉県の関越自動車道と山梨県を結び、北関東と山梨、長野、東海地方の人や物の交流を促進し、経済や観光の活性化を目指すべく整備が進んでいる道路であります。
この道路は、関越道の花園インターチェンジから寄居、皆野、旧秩父市内、小鹿野町、旧荒川村地区と旧大滝村地区を通り、花園インターからおよそ1時間で山梨県に接続するという総延長60キロメートルの壮大な計画で進められている地域高規格道路であります。この道路の中間点に位置する秩父地域へのアクセスも向上し、地域への観光客や企業誘致にも大きく影響を与えることも期待されております。
大滝地区にある三峰神社は近年、参拝者が急増している秩父の重要な観光スポットであり、大型バスが直接アクセスできるようダム建設地の道路整備などが行われました。西関東連絡道路の一部となり得る大滝トンネルの開通が実現すれば、この三峰神社への更なるアクセス向上にもつながる国道のルート短縮、又は安全性の向上が実現し、地域にとって非常に大きな効果が得られるのであります。
また、土砂災害等で国道が通行止めとなり、旧秩父市内から大滝地区への交通が遮断されるという事態を防ぐことができるなど、この大滝地区におけるトンネル整備は道路整備だけでなく、災害対策としての大きな意義があるのです。
高速鉄道や大規模なスタジアム、大きな劇場や小児医療センターなど公的な大規模施設が近隣にはほとんどない秩父地域においては、市民が最も大きな期待を寄せているのがこの道路整備であり、秩父地域にとって最も重要な事業といっても過言ではありません。
これまでに皆野寄居バイパスが供用開始され、花園インターから秩父までの所要時間は大幅に短縮されました。現在整備が進められている皆野秩父バイパスが完成すれば、交通が集中している国道140号を迂回することができ、地元経済や観光への大きな効果が期待できます。とりわけ、旧吉田町地域をはじめとする西秩父の住民の皆さんにとって交通の利便性が格段に向上することから、その早期完成が待たれているところでございます。
そこで、現在整備が進められている西関東連絡道路、皆野秩父バイパスの進捗状況を県土整備部長にお伺いいたします。
最後にお伺いいたします。秩父市内の街路整備事業、都市計画道路中央通線は、秩父市内中央の商店街を形成する県道73号、約500メートルの通称本町・中町中央通りと称し、ほぼ全ての建物の建替えに伴い、趣向を和風に統一した町並みを造るよう指針が示されているものであります。県内でも有名な「みやのかわ商店街」と隣接しており、この中央通りと一体となって町並みの整備が実現すれば、観光都市秩父の顔となることが期待されます。
この街路整備事業も西関東連絡道路と同様、長い年月が必要とされるところでございますが、現在、国内外から埼玉県を訪れる観光客が増加しているという機運の中で、秩父市の顔となる中央通りの整備を一日も早く完了させることが、埼玉を代表する観光地として望まれるところであります。
以上の事情も踏まえ、この街路整備事業の現在の進捗状況と今後の見通しについて、県土整備部長にお伺いいたします。

A 浅井義明 県土整備部長

まず、西関東連絡道路・皆野秩父バイパスの進捗状況についてでございます。
国道140号皆野秩父バイパスは、既に開通している皆野寄居バイパスと国道299号を結び、「西関東連絡道路」の一部を構成する延長約4.9キロメートルの地域高規格道路です。
現在の進捗状況でございますが、これまでに、皆野寄居バイパス終点から8カ所の橋りょうと3カ所のトンネルを含む延長約3.6キロメートルの区間がおおむね完成しております。
現在は、残る3カ所の橋りょうとインターチェンジなどの工事を進めており、工事進捗率は90パーセントとなっております。
用地買収はすべて完了しておりますので、今後とも残る工事を更に積極的に進め、早期供用に向け全力で取り組んでまいります。
次に、都市計画道路・中央通線の整備についてでございます。
中央通線は、秩父市の中心市街地を南北に縦断する延長約5.2キロメートルの都市計画道路です。
このうち県では、平成19年度より本町交差点から南側の505メートル区間の整備を進めております。
現在の進捗状況でございますが、用地買収率は72パーセントとなっており、工事につきましては、平成27年度から電線類の地中化に着手したところでございます。
今後の見通しでございますが、秩父市ではこの道路整備に併せて、まちづくり計画を策定し、市が整備する番場通線などと一体となって、観光スポットを周遊するルートの整備を進めております。
また、沿道の方々と力を合わせ、歴史を感じられる街並みの形成にも取り組んでおります。
県としてはこの取組も踏まえ、東京オリンピック・パラリンピック等で訪れる国内外の観光客を秩父地域に呼び込み、地域の活性化を支援したいと考えております。
平成28年度からは、中央通線を「SAITAMAおもてなしロード」に選定し、重点的に整備を進めていく予定でございます。
沿道の皆様の自主的な建物後退と一体となって、ゆとりある魅力的な歩行空間を創出し、「また来たい」と思えるまちづくりを進めてまいります。
東京オリンピック・パラリンピックの開催までに完成できるよう、全力で取り組んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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