トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成28年2月定例会 > 平成28年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文 (山川百合子議員)
ここから本文です。
ページ番号:65212
掲載日:2023年5月16日
Q 山川百合子議員(民主・無所属)
昨年8月に女性活躍推進法が成立し、本年4月1日より施行されます。女性活躍推進法は、正しくは「女性の職業生活における活躍推進に関する法律」です。タイトルからは読み取りにくいかもしれませんが、この法律は、働く女性の育成、サポートに関することにとどまらず、男性を含めた働く人々の働き方、組織の在り方を大きく変革する、つまり男性の生き方にも変革を求める画期的な内容になっています。
上田知事は、この法律に先んじて平成23年の知事選にて、三大プロジェクトの一つとしてウーマノミクスを掲げ、翌24年からウーマノミクス課を設置し、様々な施策に先行的に取り組んでこられました。この背景には、私たち議会からの継続的な提案もありました。正に埼玉から日本を変える、動かしてきた先進事例であると思います。
そこで、国をリードしてきた上田知事に、男性の意識改革、生き方変革の具体的取組の手始めとして、男性の長時間労働の是正など男性の働き方の見直しについて、新年度はどのように取り組み、成果につなげていかれるか、また併せて、男性の育児、子育て参加をどう推進していくか、御見解と具体的な取組について伺います。
A 上田清司 知事
男性の働き方の見直しについてでございます。
平成24年度から埼玉版ウーマノミクスプロジェクトを展開しておりますが、この取組によって、本県で仕事と子育ての両立支援制度がある中小企業の割合が、プロジェクト開始前の平成23年が69.8%であったのに対し、平成27年には85.6%に上がっています。
また、総務省の労働力調査では、本県の15歳から64歳までの女性就業率は平成23年の57.9%から平成27年には63.6%に上昇しています。
先日も2月6日付けの日本経済新聞において、「埼玉は本気だ」というタイトルで紙面の4割をさいて県の取組を大きく取り上げていただいております。
正に「埼玉ならでは」の取組により、女性が活躍できる環境は着実に広がっているものと考えております。
こうした流れを加速させるためには、平成28年度予算で新たに、長時間労働などの「男性の働き方の見直し」を重点的に進めることにいたしました。
子育て時期の男性の働く時間を見ますと、埼玉県は全国で3番目に長く、男性が子育てに積極的に参加できるという状況にない状況です。
そこで、男性の育休取得の促進に積極的に取り組むこととしました。
「多様な働き方実践企業」の認定では、新たに「男性の育休取得の実績」などを評価基準に加えてまいります。
このようにして男性のまさに育児休業をしっかりと取ることによって、男性の働き方の見直しを行ってまいります。
次に、男性の育児・子育て参加の推進についてでございます。
本県は核家族世帯の割合が62.2%で全国2番目に高く、また子育て期の男性の通勤時間が全国的に見て長い傾向にあります。
したがって、乳幼児を持つ母親は孤立しがちであり、育児の負担を軽減するためにも、父親の育児の関わりが重要になっています。
そこで、平成28年度は先ほど申し上げました「男性の働き方の見直し」を重点的に取り組むことといたしました。
このほか、子育て支援団体の協力を得て、男性の育児参加を促進するための講座やイベントを開催いたします。
また、県や民間企業で働く父親が作成した育児のヒント集であります「イクメンの素」を活用して、市町村が行う「父親向け講座」の支援を行ってまいります。
今後とも、働き方の見直しを進めるとともに、男性が育児に積極的に関わる機会を進めてまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください