トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成28年2月定例会 > 平成28年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (神谷大輔議員)
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掲載日:2023年5月16日
Q 神谷大輔議員(自民)
埼玉県内には県立高等学校が139校あり、伝統ある学校や特色ある学校といった次世代を担う教育環境の整備に日々御尽力されているものと考えております。県立高校の冷房設備については、職員室や事務室等の管理諸室、室温管理が必要なパソコン室や保健室、図書室など一部の部屋に限り設置をしてきたと伺っています。ここ10年近くの気候の在り方や、夏場においての猛暑、酷暑といった環境に対応すべく、県立高等学校普通教室への冷房設備設置要望があった中、各学校の耐震改修や様々な機器への維持管理費など、多大なる財政負担が見込まれ、公費で設置することが大変困難であったとお聞きしています。今までPTAや後援会の要望が強く、また、その自らの負担や責任での冷房設備の設置を望む声が多く、設置を許可されたものです。その許可にあっては、保護者の合意に基づくものであること、設置管理費用は保護者が負担することなどが決められております。
調べてみますと、地域によって異なるかもしれませんが、エアコンをPTAで設置し、月額1,000円を保護者から徴収し、6月から9月にかけ使用しているようです。もともとは冷房設備として設置したものでありますが、今では暖房にも対応したものが主流であります。しかし、県は冬場の暖房は公費で設置したファンヒーターを利用することとし、灯油代を県が負担しています。教育分野において、何でもかんでも自由と考えているわけではありませんが、PTAが設置したエアコンを冬場に暖房器具として活用したいとの声が高まることは理解できます。例えば、県が負担しているファンヒーターの灯油代に保護者の合意を前提に負担いただく費用を加えて、エアコンの使用を認める運用はできないでしょうか。生徒や保護者が高等学校を選ぶ基準として、エアコンの整備など学習環境の充実も重要なファクターになっていると考えます。
そこで、県立高校における冬季のエアコン使用に関して、教育長に御見解を伺います。
A 関根郁夫 教育長
県立学校の普通教室のうち、特別支援学校や防衛施設周辺で騒音の影響を著しく受ける高校については、国の補助制度も活用しながら全て県費によりエアコンを整備しており、冷房暖房の両方に活用しております。
その他の県立高校においては、PTA等の団体から要望があった場合には、ランニングコストも含め団体のご負担によりエアコンを設置し、夏季の冷房を行っております。
一方、暖房につきましては、県でファンヒーターを整備しており、灯油代も県費により予算措置をしております。
学校からは、冬季にファンヒーターで暖房することについて特段の支障があるというような相談は、現在のところ寄せられておりません。
今後、エアコンによる暖房使用の要望があった場合には、まずは、学校の状況を十分に確認する必要がございます。
その結果、例えば暖房機器が不足し十分に部屋が温まらないなどの状況が判明した場合には、必要な予算を措置してまいります。
それでもなお、エアコンを使用したいとの要望があった場合には、設置した団体に電気代などをご負担いただくこととなります。
県では、重要な課題の一つとして保護者負担の軽減に取り組んでいることから、特に保護者負担の増加が伴う場合には、慎重な検討と保護者との十分な調整が必要であると考えております。
今後、学校から具体的な要望があった場合には、個々の事情をよく把握した上で、冬季におけるより良い学習環境の整備に向けて、学校とともにしっかりと検討してまいります。
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