トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成28年2月定例会 > 平成28年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文 (山川百合子議員)
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掲載日:2023年5月16日
Q 山川百合子議員(民主・無所属)
昨年9月に関東・東北地方を襲った豪雨は、埼玉県内各地にも甚大な水害被害をもたらしました。かつてないほどの集中的な降雨を記録する中で、茨城県の鬼怒川で起こった堤防決壊による死者の発生と大規模な浸水被害という事態にまでは至らなかったものの、2,700棟を超える住宅が床上・床下浸水被害に遭い、県内の河川沿いの自治体における内水対策をはじめとする治水安全度のぜい弱性に関する重大な課題が明らかとなりました。
昨年の大きな水害被害を受けて、県民の命と生活を守るために早急に有効な対策をとることは、県としての責務です。昨年浸水の被害が顕著に見られた地域、そして危険箇所を再度精査した上で、浸水対策に緊急に取り組む必要があると考えます。治水にゴールはありません。上田知事の御決意と具体的に取り組む箇所について伺います。
A 上田清司 知事
平成27年9月の関東・東北豪雨では越谷市で観測史上最大となる48時間で301.5ミリメートルの降雨を記録するなど、県内各地で多くの床上床下の浸水被害が発生いたしました。
災害対策の基本は、同じことが二度と繰り返えされないようにすることだと思います。
昨年のような豪雨が100年に一度のものと思わず、毎年あるかもしれないと常に意識を持ち治水対策を進めることが必要であります。
そこで平成28年度予算において、県が執行する河川事業費を県単独事業で対前年度比12パーセント増やし、合計168億円計上いたしました。
緊急治水対策として三つの事業を立ち上げ一気呵成に取り組みます。
一つ目は県内で一番浸水被害の大きかった越谷市の新方川での対策でございます。
中川との合流点から約7キロメートルの堤防を1年で嵩上げし、越谷市のポンプ排水の受入れ量を現在の1.4倍に拡大します。
これらによって関東・東北豪雨と同じ規模の降雨に対して、全ての床上浸水が解消するなど大きな効果があるものと見込んでおります。
二つ目は鬼怒川の堤防決壊を踏まえた対策です。
過去に堤防から漏水のあった川口市の新芝川や川越市の九十川など五つの河川約19キロメートルにおいて堤防強化を行います。
3年間で集中的に遮水シートやブロックなどを設置し、決壊しにくい堤防といたします。
三つ目は流水による土台が掘られ、損傷した護岸や水の流れを阻害する堆積土砂への対策でございます。
優先度が高い、ときがわ町の雀川や白岡市の姫宮落川など34箇所の対策を3年間で実施いたします。
県民の安心安全のために、このような取組をしっかりとやって、治水対策を進めてまいります。
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