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掲載日:2022年8月15日
Q 藤井健志 議員(自民)
本年10月の台風第19号の上陸により、埼玉県内に甚大な被害がもたらされました。私の地元大宮区でも、多くの浸水被害がありました。特に脅威となったのは、大宮公園に隣接した栄橋からの溢水です。これにより周辺3ヘクタールが水につかり、多くの家屋に床下・床上浸水の被害がありました。昭和の時代から河川改修を進めていただいておりますが、遅々として進まないとの不安の声が広がっていることも事実です。
現在は、平成18年に策定された河川整備計画に基づき、芝川の八丁橋から上流で東武野田線の橋りょう、念仏橋、栄橋において河川改修事業を予定していると聞いております。今回の台風は、県内各地で甚大な被害をもたらしたため、優先順位などもあることとは存じますが、せめて改修事業が終わるまでの暫定的な措置として、掘削またはしゅんせつなどの検討ができないかとの要望もいただいております。自由民主党県議団としても、県管理河川の改修計画の実施前倒しを含む緊急要望を提出させていただいておりますが、現在の進捗状況や今後のスケジュールなどをお示しいただきたく、県土整備部長にお伺いいたします。
A 中村一之 県土整備部長
芝川は、延長約26キロメートルの河川で、最下流の荒川合流点から、さいたま市と川口市の市境にある八丁橋までの約12キロメートル区間の河道および県営大宮第二公園内の芝川第七調節池が既に完成しております。
現在は、八丁橋から最上流の見沼代用水伏越しまでの約14キロメートル区間において、芝川第一調節池の整備と河道の改修を進めているところでございます。
芝川第一調節池の進捗状況につきましては、左岸側の洪水調節容量200万立方メートルの池は既に完成しております。
現在は、右岸側の洪水調節容量84万立方メートルの池の工事を進めており、約8割まで掘削工事が完了しております。
河道の改修につきましては、約14キロメートル区間のうち、約8キロメートル区間がおおむね完了しております。
現在は、未改修区間でボトルネックとなっている三つの橋りょうの架換えを進めているところです。
このうち、工事中の東武野田線橋梁については、令和2年1月末に新線への切替えが完了する予定であり、その後、旧橋の撤去などを進めてまいります。
また、念仏橋と境橋については、道路管理者であるさいたま市が架換え工事を実施することになっており、現在、設計、用地買収を進めているところです。
今後、三つの橋りょうの架換えに合わせ、順次、河道の改修を進めてまいります。
また、「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」の一環として、河道に堆積した土砂の撤去や繁茂した樹木の伐採を実施しております。
近年頻発している激甚災害に備えるためにも、引き続き、関係機関との連携を図りながら、芝川改修事業の推進に努めてまいります。
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