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掲載日:2022年8月15日
Q 松井 弘 議員(自民)
いよいよ来年に迫った東京2020オリンピック・パラリンピックに向かい、一段とスポーツに対する熱気が盛り上がってきているところであり、そこで活躍するアスリートの姿は、私たちに必ず夢と希望を与えてくれることと思います。
こうしたトップアスリートは、日々限界に挑戦する厳しいトレーニングをしています。そのようなトップアスリートでさえ、けがはつきものです。今では、けがをしてしまったスポーツ選手のリハビリ以外にも身体動作を行えるように、身体改造していくことも理学療法士の役目のような気がします。私も学生時代、足首の骨折や、趣味でゴルフをたまにしておりますが、手首や肘などを痛めてしまったことがあります。けがをしてしまったときは、一刻も早く元の状態にコンディションを戻したいものです。
理学療法士は、けがや病気などで身体に障害を抱えた方や、日常を過ごす上で基本動作能力、起き上がり、立ち上がり、歩行といった運動機能が低下した状態にある人々に対しての運動療法や物理療法を用いて、回復に向けてのサポートをするリハビリテーション医療の専門職です。こうした理学療法士の多くは、医療機関や高齢者施設などで日々活躍されていますが、近年ではこうした運動に対して、高い専門知識を生かして、一般市民に向けにけがの予防講座や研修会なども行っていると聞いています。
そのようなことからも、スポーツの分野でのけがの予防という観点においても、活躍の場を広げていくべきではないかと私は考えています。スポーツ分野では、けがの後のリハビリはもちろん、正しい身体の動かし方や、無理のない関節と筋肉の使い方など、けがを予防する観点からも、動作のスペシャリストである理学療法士の知識が活用できれば、よりアスリートに心強い存在になると思います。
そこで、スポーツ分野の理学療法士の活用について、県民生活部長に御見解を伺います。
A 小島康雄 県民生活部長
リハビリテーションの専門職である理学療法士が、怪我の予防という観点からアスリートを指導することは、トレーニングを安全かつ効果的に行う上で大変有効であると考えております。
アスリートに対して、正しいストレッチの方法を助言することで、関節や筋肉の動く範囲が広がり、怪我や疲労しにくい身体をつくることができます。
例えば、野球のピッチャーは、肩や肘の酷使による怪我が少なくありませんが、科学的な知見に基づいた正しい腕の振り方を指導することで、そうした怪我の予防につながります。
県では県スポーツ協会と連携し、スポーツ指導者を対象に、競技の特性に応じた効果的なトレーニング方法や、アスリートの意識を高める指導方法などの研修を定期的に開催しております。
こうした研修会の中で、怪我の予防など理学療法士の持つ専門的な知見を生かせば、研修内容の充実につながると考えられます。
県といたしましては今後、理学療法士を指導者やアスリートに対する研修会の講師として活用することを検討してまいります。
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