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掲載日:2022年8月15日
Q 石川忠義 議員(県民)
御高齢者の豊富な知識や経験を社会のために生かし、同時に御高齢者が生きがいを感じ、生き生きと暮らしていただけるよう「人材バンク」の創設をすべきですが、知事の考えを伺います。
現在、埼玉県では、県民等の知識や経験、御厚意を生かす高齢者専門の人材登録制度はありません。県で行っている高齢者も含めた人材登録制度の多くは、知事や団体からの推薦や資格が必要であったり、専門性のあるものです。
今回提案するのは、趣味や特技、これまでの経験を生かして活躍することを希望する、おおむね65歳以上の方々を登録し、放課後子供教室や学校ボランティア、市民団体など、講師や指導員の派遣を希望する場で活躍していただく人材バンクです。
私の地元久喜市の例で言うならば、高齢者大学や同校友会など、豊富な知識や経験を有し、人生70年、80年を過ごされた有能な人材を対象に、県内のニーズに合わせて紹介し、人生100年時代を見据えてますます元気に活躍いただこうというものです。御高齢者の社会参加や生きがいづくりの観点から、茨城県、山梨県、和歌山県などでも同様の事業を実施しています。
知事の公約でも、「人生100年時代を見据えたシニアが活躍する埼玉へ」を掲げています。改めて、知事の御高齢者の豊富な知識や経験に関する所見を伺います。
また、共助社会づくりのために、県民生活部では地域デビューや専門家ボランティア制度などを行っています。これは、御高齢者には制度自体が複雑な上に、ホームページ上の登録方法や利用方法も分かりにくくなっています。もっと制度を分かりやすく伝える努力が必要です。御高齢者が分かりやすい、誰もが利用しやすい御高齢者の豊富な知識や経験を社会に生かせる人材バンクと進化させるべきですが、知事の考えを伺います。
A 大野元裕 知事
高齢者の豊富な知識や経験に関する所見についてでございます。
経済、人口ともに右肩上がりの成長を続けてきた本県も超高齢社会を迎え、間もなく人口も減少に転じ、生産年齢人口も更に減少するなど、時代の転換期を迎えています。
現在の県の活力を維持するに当たり、様々な分野での担い手不足など山積する課題に対応していくためには、多彩な知識や経験を有する高齢者の活躍が重要だと思います。
私は「人生100年時代を見据えたシニアが活躍する埼玉へ」を知事公約に関わる「取組の方向性」に位置付け、働く意欲のある高齢者への就業支援や地域活動、ボランティア活動への参加を進め、活力ある埼玉県の実現を目指してまいります。
県では、高齢者の方々が地域デビューするための情報提供を行っています。
また、御自身が有するスキルや特技を生かしてボランティア活動を行っていただく「専門家ボランティア」登録の取組を行っています。
議員からは、制度が複雑でホームページも分かりにくいという御指摘をいただきました。
先ほどホームページを私も確認して、同様の意見を持った次第です。
ホームページを分かりやすいデザインに修正するとともに、簡単にアクセスできて登録しやすくする改善を図ってまいります。
次に、「専門家ボランティア」登録制度を「人材バンク」へ進化させることについてでございます。
「専門家ボランティア」登録制度は、年齢・資格の有無を問わず、趣味や特技をお持ちの方が幅広く登録できるもので「人材バンク」の機能を有するものでございます。
議員お話しのとおり、市町村にある市民大学や彩の国いきがい大学などには、地域活動に意欲を持った高齢者の方々が数多くおられます。
そこで、市町村と協力し、こうした方々に登録を積極的に働き掛け、多くの方に登録していただくよう努力します。
今後とも、専門家ボランティアに登録した高齢者を地域活動につなげるため、マッチングにも取り組むなど、様々な支援を行ってまいります。
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