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掲載日:2022年8月15日
Q 杉田茂実 議員(県民)
埼玉県は全国でも有数のうどん王国です。香川県に次ぐ全国第2位のうどん生産量を誇り、県内各地には新旧合わせ少なくとも23種類もの御当地うどんが存在すると言われております。明治維新後間もなく、麦王こと権田愛三は今日に通じる日本の小麦栽培技術を確立し、質・量の劇的な向上をもたらす二毛作、麦踏みを広く全国に伝えました。この麦王権田愛三の出身地である熊谷市で国産小麦の普及と生産及び消費拡大、そして御当地うどんの再発見を目的とする全国大会「全国ご当地うどんサミットin熊谷」が、埼玉県をはじめ諸団体との共催の下、平成29年11月を1回目として3年間にわたり開催されました。3年間の累計出店数は92店、累計来場者数36万人、累計売上額5,976万円という成果を生み出しました。
そこで、この大会を契機に提唱された「うどん王国・埼玉」に向けた更なる機運情勢を図るため、どのような施策をお考えなのか、産業労働部長にお伺いいたします。
また、埼玉県がうどん王国たるゆえんとして、その原料となる県産小麦の生産量と品質維持の果たす役割は大きいところです。うどんサミットに併せ創設された麦王権田愛三ゆかりの地熊谷で、高品質な小麦の生産と生産量の安定確保を奨励する生産者対象の知事表彰制度を今後どのように継続し活用していくのか、農林部長にお伺いいたします。
A 加藤和男 産業労働部長
県では、平成29年度から3年間、地元熊谷の商工団体などと共同で「全国ご当地うどんサミット」を開催し、全国に「うどん王国・埼玉」をアピールいたしました。
熊谷での開催は今年が最終年となることから、今後の機運醸成につながるいくつかの仕掛けを行いました。
まず、いろいろな食べ方のある埼玉・熊谷のうどんを更にアピールするため、地元熊谷のうどんを使用したレシピを募集するコンテストを実施しました。
優勝作品は年度内に熊谷市内のうどん店で試験販売される予定であり、提供するお店がさらに広がっていくことを期待しているところです。
また、県と埼玉県物産観光協会が連携し、本年10月に「埼玉うどんパスポート2019」を発行しました。
これは県内61のうどん店をクーポン付きで紹介するとともに、スタンプラリー方式でうどん店巡りを提案する冊子です。
メディアでも取り上げられ話題となり、1か月で1万2,000冊の配布を終了し、ウェブ版もこれまでに1万件を超えるダウンロードがありました。
掲載している店舗からは、「都内からも食べに来てくれるなど新規のお客様が増えた。」との声をいただくなど、うどんの魅力を外部に向けて発信することの意義を改めて確認いたしました。
今後は掲載するうどん店の拡大を図り、より多くの方に県内のうどん店を巡っていただけるよう取り組んでまいります。
また、県外からもお客様を呼び込むため、都内のテレビや雑誌等のメディアが参加する都内記者連絡会で、バラエティに富んだ本県のうどんの魅力や地域で実施されるスタンプラリーなどの取組をPRしてまいります。
さらに、旅行業の免許を有する埼玉県物産観光協会とも連携し、うどん打ち体験や周辺観光を楽しめるツアーを企画し、実施してまいります。
うどんは本県にとって重要な観光資源です。
一人でも多くの方に本県のうどんの魅力を知っていただき楽しんでいただけるよう、本県のうどん店や商工団体などと連携し、積極的に取り組んでまいります。
A 牧 千瑞 農林部長
熊谷市を含む県北地域は、「麦王」と呼ばれた権田愛三の功績もあり、明治時代から米との二毛作による麦づくりが盛んで、長い歴史とともに国産麦の主要産地として高い評価を受けてきました。
議員お話の「生産者対象の知事表彰制度」は、「全国ご当地うどんサミットin熊谷」において、地元の商工業者等で構成する実行委員会により、うどんサミットの開催にあわせて、平成29年から3年間実施され、県も運営面を支援して参りました。
本州1位の小麦の生産量を誇る熊谷市において、この表彰制度をうどんサミットのレガシーとして継続することは大変意義深いことと考えております。
県といたしましては、どのような形で継続していくかを含め市やJAなど関係機関と調整してまいります。
また、この表彰制度が生産者の皆様の意欲向上につながり、産地の益々の発展に結びつくよう、そして、ひいては、埼玉の小麦の品質の良さへの評判が高まり需要が拡大するよう努めてまいります。
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