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掲載日:2024年3月25日
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埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。
【化学】
組澤 和樹(くみさわ かずき)
環境部 秩父環境管理事務所 生活環境担当 技師(令和2年4月1日現在)
平成28年 4月採用 環境部 産業廃棄物指導課 監視・指導・撤去担当
平成30年 4月 現所属
秩父地域における大気環境や水質環境に関係する事業者への立入検査や指導を主に行っています。
具体的には、事業所から生じている排ガスや排出水が、法律等の基準値に適合しているかの確認や、秩父地域の河川等で異常な水質が確認された場合には、原因究明と原因者指導を行っています。時には抜き打ちで事業所に行き、排ガスや排出水を採取し、基準に適合していない場合は勧告などの強い指導を行います。
特に、人体に有害な物質を扱っている事業者については、重大な事故が発生した場合、県民の生活に甚大な影響が予測されます。そのような事業者に対しては、日々の業務において施設の点検や損傷時の修繕が適切に実施されているか、注意深く確認し、必要に応じて指導しています。
しかし、事業者の中には中々指導に従わず、法律等に違反した状態で操業している方もいます。そのような場合には、上司と相談しながら指導方針を考え、根気強く指導を行っています。その結果、改善されたときの達成感は非常に大きいです。
※写真は、コロナ対策を実施した上で一時的にマスクを外しています。
職員数が職場全体で14人と比較的少ないため、担当の垣根を超えて所内全体が1つのチームのように業務にあたっています。
そのため、秩父環境管理事務所が管理している登山道の巡視や、廃棄物や土砂の不適正事案に対する現場監視など、他担当の業務を行うこともあります。
上司は気さくな方が多く、新型コロナウイルス感染拡大前は仕事終わりに食事に行くなど、コミュニケーションが活発です。もし、困難なことに直面してもすぐに相談ができるため、不安なく業務を行っています。
時刻 | スケジュール |
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8:15 8:30
8:40
9:00
12:00 13:00 15:00 16:00 17:15 19:30 |
出勤 1日のスケジュールを確認 メールチェック 立入検査の準備 検査試薬、採水用ボトルを車に乗せる 3件の事業所に立入検査 事業者が保管する書類を確認し、排出水を採取 昼食(秩父名物わらじかつを食べる) 立入検査結果の書類作成 届出書の書類審査 上司と指導方針の相談 退所 ジムのプールへ |
現在の担当では、事業所からの排ガスや排出水が法律等の基準に適合しているかを確認するために立入検査を行っています。仮に、基準に適合しない場合は指導を行うことになります。
しかし、指導をする前に、自らもなぜ適合ではないのかを考える必要があります。多くの場合、排ガスや汚水を処理するための施設が故障しているケースですが、どのような箇所が故障しているのかを考えなければ、恒久的な対策を含めた指導をすることができません。
そのためには、各施設がどのような役割を担っているのか、どのような仕組みなのかを理解する必要があります。当然、最初は何も分からず、事業者から改善策を提示されても理解できないことが多々あり、とても辛い思いをしました。
しかし、上司は何回でも施設の役割や仕組みを丁寧に詳しく教えてくださいました。また、施設のことを一番理解している事業者に、積極的に施設について聞いてみたりしました。難しくて理解できないこともありましたが、教わったことをノートにまとめて通勤時間に復習することで、少しずつ知識として蓄えることができました。知識を蓄えることで、もしかしたらあの場所が故障しているのかもしれないなど、恒久的な対策を指導するための武器になってきました。また、事業者の方々とより近い距離で話し合える信頼感も、少しずつ構築できてきたと感じています。
今でも初めて聞くような施設はたくさんあります。しかし、一つひとつ地道に理解して、事業者の方々からより信頼される職員になりたいと思っています。
※写真は、コロナ対策を実施した上で一時的にマスクを外しています。
生まれ育った地域は都市近郊の住宅地でありながら、自然の湧水地や武蔵野の面影を残す雑木林が多い場所でした。幼少期から地元の湧水地で泳いだり、雑木林でカブトムシを取りに行ったりし、その自然環境が好きでした。そのような風景が多い埼玉県が好きで、高校生の頃から埼玉県の自然環境に携わる仕事に興味がありました。
埼玉県職員になり、今まで眺めるだけだった自然環境について、業務をとおして守っているように思えています。高校生の頃に目指していた姿に少しずつ近づいており、埼玉県職員になって良かったと感じています。
そして、今働いている秩父地域は自然が大変豊富です。新型コロナウイルス感染拡大以前は、立入検査の途中で通りかかった滝などの自然風景を、後日プライベートで訪れゆっくり見たり、今まで知らなかった埼玉県の自然環境をより知ることができるようになりました。
今まで、埼玉県の環境を守る業務に携わってきました。今後は、埼玉県の環境をより様々な方に知っていただき、そして体感できるような場を設ける業務に携わりたいと思っています。
また、環境のみならず、観光、都市、農産物など、埼玉県が誇れる魅力はたくさんあります。埼玉県の魅力を何らかの形で発信できるような業務に携わりたいとも思っています。
※写真は、コロナ対策を実施した上で一時的にマスクを外しています。
幼少期から水泳を続けており、最近は新型コロナウイルスの影響で行けていませんが、以前は産業廃棄物指導課でお世話になった先輩とプールに泳ぎに行っていました。
特に、夏季は水泳の大会が数多く開催されています。学生の頃ほど練習することはできませんが、限られた時間で練習し、目標とするタイムを設けて泳いでいます。また、体作りの筋トレも頑張っています。
そして、社会人になってから、海で泳ぐオープンウォータースイムの大会にも出場しています。競泳のみならず新たな競技にも挑戦しています。
筆記試験については、市販されている各分野の過去問を1冊ずつ購入し、複数回解き続けることで対策しました。試験の内容は過去問と同じような出題傾向にあったので、効率が良かったと思います。試験勉強は、大学の研究室が午後5時までだったので、その後、大学の図書館に行き、閉館まで勉強していました。
面接試験は、予備校が実施している模擬面接で練習しました。思いもよらぬ質問をされたおかげで、多方面の想定問答が自分の中で確立しました。
埼玉県の魅力は、パンフレットやホームページに掲載されているものだけではありません。県職員として仕事をする中で、知らなかった様々な魅力を再発見することができます。
埼玉県が好きな方はもちろん、少しでも興味がある方、是非一緒に仕事をして、埼玉県の魅力を見つけましょう。
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