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埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。
年月 |
所属 |
平成30年 4月採用 | 農林部 寄居林業事務所 総務・森林保全・森林循環・木材利用推進担当 |
令和 2年 4月 | 環境部 秩父環境管理事務所 自然環境担当 |
令和 5年 4月 | 現所属 |
私が担当している業務は、主に森林管理道の工事や除雪業務委託の発注、現場監督、補助金交付事務です。工事や委託では、まず設計・積算をし、入札・契約事務を行い、契約後は、業者に進捗状況を確認、提出された書類のチェック、現場に出向き、安全に適切に施工されているかの確認・指導等をしています。また、補助金交付事務では適切な補助金の使用のため、申請市町へ指導を行っています。
担当している工事現場は、施工条件が難しい上、私の工事経験は浅く、頭を抱えることも多いですが、周囲には経験豊富な上司や同僚がいるので助言をたくさんもらって乗り越えています。難しい現場だからこそ学べることが多く成長できること、災害復旧という重要な仕事にまだ微力ながらも貢献できることに、やりがいを感じています。
経験豊富なベテラン上司や頼りになる先輩がたくさんいて、困ったときには相談しやすい恵まれた環境です。同世代や若手職員も増えているので、お互いに和気あいあいと話せ、相談もしやすいです。
また、ソフトボール大会や卓球大会など、事務所をまたいだ交流があります。このようなイベントを通じて職員同士のつながりが増し、こうした仲の良さが仕事でのチームワークにも生きているのではないかと感じます。
時刻 | スケジュール |
8:15 8:30
9:00 10:00 12:00 13:00 16:00 17:30 |
出勤 1日のスケジュール確認 メールチェック 照会回答取りまとめ 工事設計 昼食 工事現場指導監督 担当内報告・打合せ 退庁 |
1か所目の寄居林業事務所森林循環担当では、森林整備に関する補助金交付事務を担当していました。間伐等の現場を実際に見る機会も多く、高性能林業機械のハーベスタを間近に見せてもらったことが印象に残っています。ものの数分で伐倒、枝払い、玉切り、集積まで行い、まるで生き物のように器用に動く姿が忘れられません。こうした林業機械が実際の現場で活用されているということが分かり感動しましたが、機械が活躍できるような路網や地形が整う現場も少ないという課題も知りました。
また、2か所目の秩父環境管理事務所自然環境担当で経験したコロナへの対応も印象に残っています。県立美の山公園の管理・イベント開催等を担当していましたが、前例のない出来事に、駐車場・施設を閉鎖したり、イベントを中止したりと、来園者への対応の検討・実施に苦心しました。特に、イベントを再開させることが決まった際に、どのような内容なら参加者に安全に楽しんでもらえるかを考え、関係者で話し合いを重ねました。参加者にソーシャルディスタンスや消毒等感染対策の注意を促す、普段は屋内で行う写真展を屋外で行う、工作体験は実施せず職員でオリジナルグッズを作成してプレゼントする等の工夫をして開催しました。イベント当日、参加者の方から「コロナで制限が続いた中、久々に楽しく思い出に残るイベントになった」と笑顔で言っていただいた際は、大変でしたが頑張ってよかったとうれしくなりました。困難な状況でも、どうしたら少しでも良いものを届けられるかを考える経験ができ、成長できたと感じられ、周りの職員も一緒に考え協力してくれたことも心に残っています。
そして、現在担当している令和元年の台風19号で被災した森林管理道の復旧工事の現場も印象に残っています。現場は、擁壁が途中まで出来ている状況で、難しい工事であることが工事経験の浅い私にも伝わり、また4年が経った今でも台風の爪痕がまだ残っていることに驚きました。直接現場を見たことで、完成まで責任を持ってやり遂げたいという気持ちになりました。
大学で主に生態学や野生動物管理学を学ぶうちに、森林の現場で起きていることをもっと包括的に知りたい、山や森林をより良いものに、元気にするために貢献したいと思うようになりました。多様な面から森林に関わる林業職なら実現できると思い、また、地元の埼玉県に貢献したいという気持ちから志望しました。
埼玉県職員になってよかったと思うことは、地元なのに今まで気付いていなかった埼玉県の良さに気付けることです。県立美の山公園の管理・広報を担当する前は、県立美の山公園がどのような公園か認識していませんでしたが、業務を通じてまさにここが花と雲海と夜景の穴場的観光スポット、貴重な草原の残る生態学的にも重要なスポットだということを知ることができました。今後も、林業や県産材の魅力を発信していきたいと思っています。
休暇の取得を促進してくれる職場です。休日は、職場の仲間や友人と行きたいところに出かけたり、登山やテニス、スキー等で体を動かしたり、古民家カフェで非日常空間でおいしいものを食べたりしてリフレッシュするようにしています。ここ数年は秩父配属なので、秩父観光も楽しんでいます。
現在の業務を通じて、森林管理道は林業の他にも、地元住民の生活、観光、狩猟や野生動物管理、研究等を目的に使われ、多面的な役割を持つ重要な施設であるということを改めて認識しています。円滑に仕事を進めるためには、対象だけを見るのではなく、こうした周辺の事柄とのつながりを広く把握することが必要で、そこから課題も見つけられるのではないかと思います。
これから他の担当も経験して、様々なつながりを理解したジェネラリストとなり、埼玉の山・森林を支えられる職員になりたいと考えています。
専門試験の対策では、森林・林業白書、森林・林業実務必携、大学の講義資料を活用し、国家公務員試験の過去問を解いて傾向をつかみました。
論文試験の対策では、論文対策の参考書を活用して、どのようなテーマが扱われるのかを確認し、実際にいくつかのテーマで論文を書く練習をしました。また、新聞にも目を通すようにしていました。
人物試験の対策では、自己分析を行い、志望理由はもちろん、いろいろなテーマに対する自分の考えをある程度まとめておきました。
試験対策は試験日の1か月ほど前から毎日数時間取り組んでいました。
埼玉県の林業職には、経験豊富なベテランや、頼れる先輩がたくさんいるので、安心して仕事ができると思います。仕事以外でも、面白い趣味や特技を持つ職員がたくさんいて楽しい職場です。現場では野草や野鳥・野生動物と遭遇することもあります。自然相手のため大変なこともありますが、それも含めてやりがいが大きい仕事だと思います。ぜひ埼玉県で一緒に働きましょう。