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埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。
年月 |
所属 |
平成 27年 4月採用 | 埼玉県秩父農林振興センター 治山・森林管理道担当 |
平成 30年 4月 | 埼玉県森づくり課 木材利用推進・林業支援担当 |
令和 3年 4月 | 現所属 |
メインの業務は市町村や林業関係者、ボランティア団体等への林業振興全般に関する、企画立案・支援業務を行っています。このほか、きのこなど特用林産物の生産指導や放射性物質調査、県有施設の点検・工事発注などもしています。
林業支援の仕事は『なんでも屋さん』になることだと思っています。森林・林業について「どこに相談すればいいか分からない!」という方々の窓口になることが求められます。そのため、常に情報収集をしながら「どの人とどの人を、どの人とどの技術を結び付けられるか」考えていく必要があるところにやりがいを感じています。
現在の担当に配属されてから1年目であり、所内の林業支援エキスパートの方々の知恵と人脈を拝借しながら日々の業務を進めています。県民の方からまさに「どこに相談すればいいか分からない」という問い合わせがあった際に、職場の皆さんに助けていただきました。
時刻 | スケジュール |
8:00 8:30 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 16:30 17:15 19:00 |
出勤 メールチェック等 国からの調査依頼資料作成 市町村との打合せ・電話等 県政出前講座の講義資料作成 昼食(自作弁当を執務室にて) 現地視察・現場指導(公用車で片道1時間程度) 現地視察・現場指導等の業務報告書作成 退庁 地域の方々とスポーツ(インディアカ) |
一番最初に配属された治山・森林管理道担当では、主に工事の設計や発注、現場指導の業務をしていましたが、土木関係の知識も少なく、仕事の進め方もよく分からず苦労した思い出があります。しかし工事が完成して地元住民の方から感謝されたときは嬉しかったです。
二番目に配属された木材利用推進・林業支援担当では、主に木育(木に親しみを感じてもらうこと)に関する業務をしていました。イベントの企画や開催、県産木材カタログの編集など、業務内容が多岐にわたりスケジュール管理が大変でしたが、イベントに参加した子どもたちのとびきりの笑顔が印象に残っています。
就職活動の際は、林業関係の会社に就職して山作業するか、公務員になるかで悩んでいました。そこで県主催の仕事紹介セミナーに参加して職員の方にお話を聞き、民間会社よりも幅広い仕事ができそうだと思い県職員を志望しました。
業務の多くは法令等に基づいており、解釈が難しく苦労することもありますが、何より業務でさまざまな場所(山、木材市場、企業、県外、研修施設等)へ行けることは、県職員になって良かったと感じています。
日本にはたくさんの山があります。なので、ひとりでも多くの方に森林・林業を知ってもらうこと、森や木の持つ良さを感じてもらうこと、そして森林・林業にかかわる人を増やしていくことが目標です。
そのために、例えば子どもたちを山に連れていき、木を伐(き)る瞬間を見せたり、林業の仕事をしてみたいと思っている方を、実際に林業の仕事に従事している方とつなげる取り組みなどをしたいと思います。
体を動かすことが好きなので、休日は職場の同僚とインディアカ、登山、スキーなどをしています。
教養試験は市販の問題集を活用しました。民間の公務員模擬試験を受験することをおすすめします(時間配分と、問題の解く順番を検討することができます)。
専門試験(林業)は、森林・林業白書、森林・林業実務必携、林業技術者ハンドブックを活用しながら、国家公務員試験の過去問を解きました。
論文試験は、メディアで取り上げられている話題(問題)について、「自分ならどうするか、どうしたいか」を文字に起こす練習をしていました。
人物試験は、友人と他己分析しながら自分の強みや性格の把握に努めました。
「埼玉県で林業?」と思われている方も多いと思いますが、埼玉県には山もあり都市もあるので、川上から川下までやることは盛りだくさんです。ときにはシカやサルとご対面することもある、そんな自然の中で働きたい方、木材の活用に興味がある方、一緒に仕事をしましょう。