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埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。
年月 |
所属 |
令和 4年 4月採用 | 現所属 |
感染症に関する業務を担当しています。私の業務はおおまかに結核、性感染症、その他の感染症(腸管出血性大腸菌感染症、新型コロナウイルス感染症等)に分類できます。
結核業務では、結核と診断された方を対象に、患者調査、接触者健診、服薬支援、医療機関とのカンファレンス等を行っています。
性感染症業務は、毎月の保健所検査の実施にとどまらず、関係機関と協力しながら様々な場を活用し、性感染症の予防普及啓発活動を行っています。
その他の感染症業務では、住民の皆様からの問い合わせへの対応や感染症が発生した時の患者・接触者調査、陰性確認のための検査だけでなく、各通知文の作成・発送や検体の回収等も行っています。
感染症担当として関わる対象は、感染症に罹患した患者さんだけではありません。患者さんの家族やその周囲の人、保健所で行われる検査を受検される人など多岐にわたります。そのような方々の不安や悩み、抱える問題を把握し、それらをどのように解決・改善していくかを対象者と一緒に考え、サポートします。対象者が前向きに治療に取り組む姿に寄り添えることは、保健師としてのやりがいの一つです。
鴻巣保健所はとても温かみのある和やかな職場です。学生の頃は、COVID-19の影響で保健所での実習がほとんどなかったこともあり、新しい環境になじむことができるのかとても心配していましたが、就職してすぐに抱えていた不安は払拭されていました。
また、ベテランの保健師が多く、若手保健師が伸び伸びと成長できる環境を整えてくださっています。素晴らしい先輩方に囲まれ、楽しみながら保健師活動に従事できています。
さらに、同期職員との交流が定期的にあることも、仕事のモチベーションアップにつながっています。
時刻 | スケジュール |
8:15 8:30 8:35 8:40 8:45 9:00 10:30 12:00 13:00 14:00 15:00 16:30 17:15 |
出勤 所内ミーティング 保健予防推進担当内ミーティング 感染症担当内ミーティング 1日のスケジュール確認、メールチェック 性感染症検査結果返却準備(文書作成、事務処理等) 関係機関(医療機関、他保健所)への連絡と記録作成 昼食 訪問準備~出発 結核患者さんのご自宅へ訪問 記録作成 結核接触者健診準備(文書作成、事務処理等) 業務終了 |
ある結核患者さんとの関わりが特に印象に残っています。
治療開始から順調に服薬できていましたが、副作用により服薬の自己中断につながりそうになっていました。医療機関との連携の中で状況を察知し、本人と家族に服薬の必要性を粘り強く説明し、上司とともに受診にも同行しました。現在は、服薬の必要性を理解し、前向きに治療に取り組んでくださっています。
また、毎月の訪問を欠かさず行い、服薬や体調に関する内容だけでなく、他愛もない会話をすることで、信頼関係の構築につながったと考えます。現在では、保健師の訪問を楽しみの1つにしてくださっており、私自身も地域に出て患者さんと接することの楽しさを学ばせていただきました。
大学で看護学を学んでいく中で、地域で生活する方々のサポートをしたいと思うようになり、行政の保健師を希望しました。
せっかくなら出身である埼玉県で働きたいと思ったこと、大学生の頃にお世話になった教授が元埼玉県職員であり、実際の経験を伺う機会があったことで、埼玉県に就職したいと思うようになりました。
埼玉県では、研修やプリセプター制度が充実しています。特にプリセプター制度があることで、身近な先輩保健師に相談しやすい環境が整えられており、自身の成長に繋がったと感じています。
休日は、学生時代の友人と食事に行くことが多いです。特に、大学時代の同級生で現在は看護師になった友人と会うときは、自身とは異なる環境で医療に携わる新鮮な話を聞くことができて、刺激になっています。
また、休暇を積極的に取るよう、上司からも声かけをいただいています。そのため、休暇が取りやすく、仕事とプライベートの両立を図りやすいです。今年度は、旅行に複数回行くことができました。
2年間保健予防推進担当で感染症業務に従事し、様々な経験を積み、徐々に成長することができました。
来年度以降は、精神保健や難病等、様々な分野の業務経験を積んでいきたいです。先輩保健師のようにどんな事例にも積極的に関わり、支援できる保健師になることが現在の目標です。
論文については、公務員試験の論文対策本を一冊購入しました。その中で、公衆衛生や医療・介護・福祉等に関するテーマをピックアップし、実際に小論文を書く練習をしました。また、自身の論述の根拠づけができる数的データを調べ、暗記して試験に挑みました。
面接については、一問一答集を作成し、面接の練習をしました。練習を重ねることで、自信となり、本番も落ち着いて対応できたと思います。
また、実際に埼玉県で保健師として従事する先輩のお話を伺いました。私が受験したときはコロナ禍だったので、対面でお話を伺うことはできませんでしたが、連絡を取ることで、埼玉県で働くイメージができ、面接にも生かせたと思います。
国家試験や実習、現在のお仕事等と、公務員試験対策を両立するのは、負担が大きいと思います。実際に私が受験していたときも、大変だと思うことが多々ありましたが、今は埼玉県に就職して良かったと思っています。
私自身もまだまだ未熟な保健師です。これからの保健師活動の中で、皆さんと一緒に働きながら、成長していくことができたらうれしいです。