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掲載日:2024年3月13日
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埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。
【一般行政】
栗原 貴美子(くりはら きみこ)
保健医療部 疾病対策課 精神保健担当 主事(令和2年4月1日現在)
平成26年 4月採用 福祉部 総合リハビリテーションセンター 医事担当
平成29年 4月 現所属
精神保健福祉法に基づく精神科病院の指導や保健所で行っている精神保健業務の取りまとめ等を行っています。精神科病院では精神疾患という病気の特性上、閉鎖病棟などの閉鎖的空間に入院中の方が多くいます。このような環境下で、人権に配慮した適正な精神医療が確保されているかを確認するため、各病院を実際に訪問し、病棟内の巡視やヒアリングを行い、必要がある場合には、改善に向けて指導を行います。時には入院患者や家族から電話などで相談が入ることもありますが、病院関係者を交えながら解決できたときはとても大きなやりがいを感じます。
また、各保健所で行っている疾患をお持ちの方やそのご家族を対象とした地域住民の精神保健相談のための、予算確保や統計の取りまとめも業務の一つです。保健所の精神保健福祉士や保健師から予算や業務に関する事務手続など、現場では分かりづらい点について相談を受けることもありますが、現場側の考え方や意見を聞くと県庁舎内にいるだけでは分からないようなものも多くあり、とても勉強になります。
時刻 | スケジュール |
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8:50
9:00 10:00 11:00 12:00 12:45 13:00 15:30 16:00
16:45 17:00 19:00 |
(育児休暇30分間) 出勤 1日のスケジュール確認 保健所業務の統計入力 団体との会議の資料作成 会議についての担当内打合せ 病院指導で出張・昼食(45分間・特例休憩時間を利用) 病院到着・資料の確認 病棟の巡視・ヒアリング 病院への講評・改善指導 退庁(この日は直帰) (育児休暇60分) 保育園にお迎え・帰宅 夕食・お風呂 寝かしつけ 帰宅した夫と家事を行う |
休暇の取得前後で担当する業務の変更などはありませんでしたが、業務の範囲が広くやり方が複雑なものが多かったので、手順を文書にして引継ぎを行いました。妊娠が判明してから少しずつ引継ぎを行っていたことや普段から業務の進捗状況を共有していたことで引継ぎは比較的スムーズに行えたと思います。また、育休取得時は育休代替職員(注)の方に業務を担当していただきました。
(注)育児休業代替職員
県庁や県の地域機関で、育児休業等や育児短時間勤務を行う職員の代替として任期を定めて勤務をする職員
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0201/ikukyuudaitai/index.html
以前から妊娠希望を伝えていたので、妊娠を報告した際にはお祝いの言葉をいただきました。一方で、妊娠中もつわり等で休むことが多く、担当内の職員に仕事をお願いすることも多々あったので、産休や育休を取得することで周囲に更に負担がかかるのではないかと不安でした。しかし、上司や同僚が大いに配慮してくださり業務の引継ぎを行えたこと、また育休代替職員の制度があったので、安心して産休に入ることが出来ました。
仕事、育児、家事の両立が出来るかがとても不安でした。しかし、産後に県職員の夫が2か月間の育児休業等を取得により、育児や家事を一通り出来るようになっていたこと、また夫が育児の大変さに理解があり育休復帰後も育児や家事に協力的だったので、私の育休復帰後も仕事と家庭を両立できるよう役割分担を見直しました。
また、育休中はリモートアクセスで自宅のパソコンからメールや職員のポータルサイトを確認することができるので、業務に関連のある制度改正などを随時確認し、復帰後スムーズに仕事を行うため、少しでも業務に関する知識をブラッシュアップできるように心がけました。
職場復帰後は育児休暇を取得し9時から16時まで勤務しています。短い時間で業務を終え、帰ってからも育児・家事が待つハードな毎日ですが、一方で、限られた時間で効率的に業務を行うことを意識するようになりました。
さらに、職場という自己実現の場があることは結果的に育児においてもプラスになっていると思います。
また、子どもの病気などで急にお休みをいただくこともありますが、子どもを気遣う言葉など育児を応援してもらえる雰囲気があるので、「休んだ分も頑張ろう」と前向きな気持ちで仕事をすることができます。
妊娠直後から体調がすぐれないことが多く、出張や業務を代わってもらえたこと、また、医師から安静指示が出ていたのでいつ休みに入るかもわからない状況で、休暇取得前は、周囲にさらなる負担がかかるのではと心配でした。しかし周囲の職員が早めに引継ぎをしてくださったり、いつ休んでも大丈夫なようにと業務に関する報告や連絡を密に行ってもらえたおかげで、スムーズに休暇に入ることが出来ました。
また、職場復帰時は1回目の緊急事態宣言下で保健医療部職員が多忙な中でしたが、復帰前に連絡をもらえ職場の状況を教えてもらい安心して復帰することが出来ました。また、復帰後も周囲の職員に出張や業務の配慮をしてもらい無理なく働くことが出来ています。
とても働きやすい職場だと思います。制度面では、妊娠中はつわり等のための妊娠障害休暇や検診のための通院休暇、職場復帰後も育児休暇や子育て休暇等があります。私は息子が8か月の時に職場復帰したのですが、これらの制度のおかげで親子ともに無理なく仕事も育児も出来ています。
また、周囲の職員も普段から子どもの様子を気にかけてくれたりと、職場全体で育児を応援してくれる雰囲気があります。
性別を問わず活躍できる職場だと思います。個人の能力や実力が評価されるので、「やりたい!」という気持ちがあれば、様々なことにチャレンジすることが出来ます。また、個人の能力を伸ばす研修も充実しています。以前「中小企業等派遣研修」に参加し、1週間県内の中小企業(印刷業)で実際に働いたのですが、民間企業の経営感覚や視点は行政でも活かしたいものが多く、大変有意義な経験ができきました。この他にも職位や業務、伸ばしたい能力に応じた研修があり、積極的な気持ちがあればスキルアップを目指せます。
医療や福祉に関する仕事に携わりたいと考えています。公務員を志望した理由が、大学時代、社会保障や医療政策を専攻し、これからますます重要になる地域医療の制度設計や運用に携わり地域住民の福祉に寄与したいと考えたからです。特に、埼玉県は、首都圏に位置し東京に近い都市的な機能を有する一方で豊かな自然にも恵まれた地域も持ち、医療や福祉政策の推進においてモデル的な役割を果たせるのではないかと思います。
現在の所属では、精神障害者の医療や福祉に関する業務を行っていますが、行政側の事務を覚えるだけでなく医療従事者や当事者の声を聞き、現在の業務にも今後携わっていく仕事にも生かしていきたいと考えています。
埼玉県は各個人に合わせて多様な働き方が出来る環境が整っており、性別を問わず活躍できると思います。特に育児とキャリアの両立をしている女性職員も多く、育児中であっても自分のキャリアを諦めることなく働くことができます。
私は県外出身者ですが、日本の縮図ともいえる埼玉県で通用する政策は全国で通用すると思い、埼玉県を志望しました。「プライベートもキャリアも大事にしたい!」「ぜひ行政で活躍したい!」と思う皆さんと一緒に働くことが出来るのを楽しみにしています。
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