ここから本文です。
埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。
年月 |
所属 |
令和 2年 4月採用 | 現所属 |
県営事業担当では、主に農業の基盤整備に関する公共事業(農地の大区画化、農業用水利施設の整備補修、農村地域の防災対策等)の「設計」、「積算」、「施工管理」を行っています。
まず「設計」では、設計会社に業務を委託して、道路や水路の構造計算や、設計図面の作成を行います。
「積算」では、その「設計」を元に工事を行うために必要な資材、数量、労務費を拾い出し、それらを積み上げて工事金額を算出します。積算書が完成するとこれを基に工事を発注することになります。
その後、受注した施工業者と協力し、できるだけ農家の要望に応えられるよう試行錯誤しながら工事を進めていきます。
随時、「施工管理」として設計書どおりの施工が行われているかを、寸法、高さを測量するなどの確認を行います。
その他、関係市町村や地元との調整なども行うので、難しいことも多いです。
しかし、この仕事の成果は、工事後の風景として目に見える形で現れるので、とてもやりがいを感じます。
若手の職員が多く、とても馴染みやすい環境です。職場の先輩とは休日に釣りに出かけることもあります。
職場全体の雰囲気としては、オン、オフの切り替えがはっきりとしていると感じます。業務中は険しい顔で図面と向かい合っている方も、休憩時は談笑しています。
コロナウイルスの影響で現在は行われていませんが、昼休みには職員厚生室で卓球をしていました。新採や管理職、他部署の方も参加することが多く、年に一度卓球大会も開かれていたそうです。
時刻 | スケジュール |
8:15 8:30
9:00 11:00 12:00 12:30 13:00 14:00 14:30 16:30 17:00 17:30 18:00 |
出勤 スタートミーティング(朝礼) メールチェック 工事図面の作成 関係市役所と電話で打合せ 事務所の同僚と昼食 職員厚生室で先輩と卓球 担当内打合せ 現場にて施工業者と打合せ 施工状況の立会 提出された工事書類のチェック スケジュール調整 退庁 帰宅 |
初めて自分が担当した工事の「設計」、「積算」がとても大変でした。積算や図面作成などの作業は初めての経験で、何をすればいいかわからないような状態でしたが、隣の席のブラザー(新規採用職員指導員)や、先輩、上司の助けを借りてやっとの思いで完成させました。農道、農業用排水路の工事であったため、自分の経験不足から農家の方に工事について厳しい言葉を頂くこともありましたが、工事完了後に現地を訪れた際に「工事をやってくれて良かった。ありがとう。」と言っていただけた時のことは今でも鮮明に覚えています。
私は埼玉出身で、自宅の周りを田んぼに囲まれた環境で育ったため、農村に貢献できる仕事がしたいと思い志望しました。学生時代は他県に下宿していたこともあり、一度埼玉から離れることで、暮らしやすさと自分の中の地元愛を再確認したことも理由の一つです。
約3年ごとに転勤があり、毎年人員や配置などの職場環境が変わるため、常に新鮮な気持ちで業務に取り組めること、また、県内での転勤となるため、交通の便が良い本県では、転居せずに通勤できることは、埼玉県職員になって良かった点だと思います。
業務においても過去の資料を調べる中で工事図面などから生まれ育った土地の歴史を知ることもあり、仕事の楽しみの一つでもあります。
農業土木職として、幅広い専門知識を身に付けたいです。
現場では、その場で指示を出さなければいけない状況や、現場でお会いした農家の方から営農について相談される状況もありますが、すぐに答えを出せず自分の知識不足を痛感することも多く、そのたびに上司や先輩に助けられています。
そんな先輩方を目標に、日々の経験から少しずつ専門知識を蓄えることで、今まで助けられた以上に、人の役に立つ職員になりたいです。
休日はカメラをもって公園などで、写真を撮ることを趣味としています。コロナウイルスの影響もあり、最近は遠方に足を運ぶことが難しいので、埼玉県内の撮影スポットを開拓中です。最近始めた趣味なのでまだ納得のいく写真が撮れないことが多いです。
働き始めてからは、外出の途中で見かける田園風景や、農作物直売所が気になり、寄り道してしまうことが増えたような気がします。
教養試験については、市販の国家公務員一般職試験の過去問を中心に取り組みました。専門試験については、農業土木職用の参考書が少ないため、県の受験案内に記載されている出題分野を確認し、土木職の専門問題集や、国家公務員試験の過去問から必要な科目のみを抽出し勉強しました。
公務員試験は範囲が広く全分野を対策するのは困難なので、まずは自分が得意な出題分野を見極め、集中して取り組むことが大切だと思います。
どんな職員になり、どんな仕事をしたいか、ぜひ自分なりの理想像を持って試験勉強に取り組んでください。目標があることでモチベーションの維持に繋がりますし、面接時の質問にも自信を持って答えられるようになると思います。
皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。頑張ってください。