トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成29年2月定例会 > 平成29年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (木下博信議員)

埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:89584

掲載日:2020年3月11日

平成29年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(木下博信議員)

計画偏重になり過ぎていませんか

Q 木下博信議員(改革

以前、行政は単年度主義で行き当たりばったりで長期的な視点がない、計画的に物事を進めていないという批判をされてきている時代がありました。そうした批判と反省から、きちんと目標を立て、計画的に必要だと思われることをやっていくという形で変化してきています。しかし、この振り子、少し計画重視というよりは、計画に全精力を傾注しているのかと思われるほど、計画重視に振れ過ぎている面があるような気がします。
県庁の持っている計画の総数、幾つありますか、169本ですよね。県議になって2年、私のもとには様々な計画書や報告書が届いています。大変丁寧にあれこれ書いてありますが、これすごく違和感を感じています。
まず、計画をつくるのに物すごくエネルギーを使っている。そして、それをきれいな書面、冊子にするのにも膨大な時間を使っている。さらに、この計画に沿って、こんな仕事をして、こんな結果になっていますという報告書をつくるのに、また膨大な時間と手間をかけている。仕事の全体を10とすると、計画の策定に4、計画のまとめ、報告に3ぐらいの労力をかけたりしていませんか。そうだとすると、実際に結果を生むためにやっている仕事量って3ぐらいになってしまいます。しかも、その3も計画に沿ってやっている形式を整えようと、見かけだけをそろえるために貴重な時間を割いて仕事をつくっているものありませんか。有能な人間が集まって、計画と報告書づくりに精を出して実践は2割なんて、納税者にとってはしゃれになりません。
もちろん、昔の行き当たりばったりに戻ってはなりませんし、議会のチェックが及ばなかったり、提言が生かされないようなのも困ります。しかし、明らかにもう一度、必要なものと簡素化するものとなくしたりするもの、ゼロベースで検証したほうが良いと思うのですが、いかがでしょうか。
極端に言ったら、現状でこんな結果を生むためにこんなことをしますというスタイルになっているものを、こんな結果を生みます、これだけにしてしまう計画があってもいいんじゃないでしょうか。どんなテーマまでというふうに細かく書いていこうとするから計画づくりばかりに専念するし、あれこれ議論も発生していくし、それをやった形をつくることに気持ちがいっちゃうし、臨機応変にならず、社会の変化とずれた仕事が生まれたりします。無駄ですよね。
だったら、こんな結果を生みます、これだけが計画。その結果を生むために何をするかは新年度予算でしっかり決める。どんな結果が出たかは決算で明示する。そうすれば、ちゃんと約束した結果が出たかどうか、議会はチェックできます。こういう形式にしたら、計画づくりの仕事量、仮にこれが4としたら半分の2以下になるんじゃないですか。報告書づくりも半分の1以下になると思います。つまり、本当に結果を出すために行う仕事が取っていって3しか残らないじゃなくて7になります。
先ほどの計画重視でやっているよりも、倍以上です。仕事が進むか、人数が減らせてコストが下がるか、何らかの成果は必ず生まれます。貴重な人材を計画の策定に、「やってます」という報告をつくるために使うんじゃなくて、結果そのものを出すために使っていく、意義があるんじゃないでしょうか。当然、やった形式でごまかされなくなるから、執行部にとっては本当はきついと思います。でも、上田知事なら、望むところだ、やってやろうじゃないかという答えをいただける可能性があると思って質問させていただいています。いかがでしょうか。

A 上田清司 知事

私も様々な計画が多いと正直、思います。
貴重な人材を計画の策定のために使うのではなく、結果を出すために使っていくべきだという考え方には基本的に賛成でございます。
ただ、重要なことは、おっしゃるとおり、計画のための計画で終わらせないことだというふうに思います。
計画を作る以上、PDCAのサイクルをしっかり機能させたり、あるいは、確実な成果につなげるようにしなければならない、このことが大事だと思っておりますので、正にこのことを肝に銘じて、しっかりと対応していきたいと考えております。

再Q 木下博信議員(改革

計画偏重になり過ぎているかというところでも、これも明らかに5か年計画の議論の中でも、もっと力強くとか、いろんな指摘が出ている部分、知事は今も、いやそれは力強くやっぱり目標を設定してそこに向かっているんですと言われています。でも、そう見えないで、ここに足りないと思って指摘したり修正したりしなければならない議員の思いと行動があるわけです。その思いと行動と知事の思いがどうして一致していないんだろうなというところ、やっぱり計画偏重になり過ぎている、それは同じだと思いながらも届かない部分は何なのか、感じるところがあったら是非お答えをしていただきたいと思います。

再A 上田清司 知事

計画偏重になり過ぎていないか、169本もあると、こういう御指摘をいただきました。
御案内のとおり法律に基づくもの、条例に基づくもの等々がございます。
それ以外のものもありますので、よくこれも検討して、議会の各会派の御意見も当然、伺わなければならない話だと思っております。
こうしたことを総合的に考えて、正に計画ではなくて、その結果をどう作れるのかということを重点化しながら、なおかつ、もし精査するようなものがあるとすれば、そういったことも議会と諮りながら考えていきたいというふうに思っております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?