トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成29年2月定例会 > 平成29年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (水村篤弘議員)
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掲載日:2020年3月9日
Q 水村篤弘議員(民進・無所属)
2月16日に、三芳町にある国内最大級の鉄骨構造3階建ての大型倉庫で火災が発生をいたしました。1階から出火をして、2階、3階へと延焼をいたしました。黒煙が立ち上ったり大きな爆発音が響いたりして、延焼面積は約4万5,000平方メートルに及びました。そして、周辺6世帯16人に避難勧告が出され、周辺の道路が通行止めにされるなど、大きな影響を与えました。私の自宅からも煙が見えたほどでした。県では、情報連絡室を設置して、埼玉SMARTを出動させるなど対応したと伺っています。
1階部分は早期に消火できたものの、窓が少ない2階、3階部分には外からの放水が倉庫内になかなか届かない状況でした。爆発があったり、建物が倒壊する可能性があったりしたことから、中に入っての消火活動も難航しました。そのため、重機で壁に穴を開けて放水を行いましたが、内部の空間が広いこともあり、消火が遅れました。そして、発生から6日後の2月22日になり、ようやく鎮圧をいたしました。
質問は、県内にはインターチェンジ周辺を中心に同様の構造の大型倉庫が増加しています。建物の構造上は消防法に適合していたとのことです。しかし、6日間にわたり燃え続け、周辺の住民の方が避難を余儀なくされるなど大きな不安を与えたことからも、今回の火災を県としてしっかりと検証して、対策が必要だと考えます。火災の原因や鎮火が遅れた原因、今後に向けての取組など、危機管理防災部長の御見解をお伺いいたします。
A 槍田義之 危機管理防災部長
まず、火災の原因についてでございますが、現在のところ詳細は判明しておりません。
今後、消防と警察による現場調査が行われることになっております。
次に鎮火が遅れている原因でございます。今回火災が発生した倉庫は、延べ床面積が約72,000㎡と広大であり、さらに構造上、開口部が少なく外部からの注水が困難でございました。
また、建物内部は、濃い煙と熱気のため消防隊の進入が難しく、屋根の崩落の恐れもあり、慎重に消火活動が進められました。
さらに、保管されている商品に引火して、時折爆発現象が生じ、その都度消火活動を一時中断せざるを得ない場面もありました。
このため、重機で外壁を破壊して複数の穴を開け、その穴から継続的に注水を実施しました。
こうして内部温度を下げつつ、状況を見ながら消防隊が内部に侵入するという方法を取らざるを得ず、その結果、消火活動に時間を要することになりました。
次に、今後の取組でございます。
県では、今回の火災を踏まえ、同様の施設における消火設備や初期消火手順の再確認などを倉庫関係者に注意喚起するよう、各消防本部に通知しました。
今後、消防等による現場調査が行われ、また、国においても職員を派遣し、徹底した原因究明がなされます。
その調査結果を踏まえ、県としても各消防本部とともに、大型物流倉庫の防火対策に取り組んでまいります。
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