トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成29年2月定例会 > 平成29年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (岩崎 宏議員)
ここから本文です。
ページ番号:89367
掲載日:2020年3月9日
Q 岩崎 宏議員(自民)
高原牧場には、県内唯一の公設牧場で平成9年に整備した彩の国ふれあい牧場では、バターづくりなどの体験実習が好評です。また、ポピーの植栽は5ヘクタール、1,500万本を超えており、ポピーまつりの期間には5万人から6万人もの人が訪れ、牧場全体の年間来場者数は約46万人にも上ります。
また、秩父高原牧場は、関東ふれあいの道のコースにも設定されております。このコースで、ハイカーたちは関東平野、東京スカイツリー、日光、上信越の山々を展望でき、5月上旬には二本木峠から皇鈴山にかけて美しいヤマツツジを楽しむことができます。平成26年には「山の日」が制定され、山を活用した地域振興の機運も盛り上がっています。元気な中高年の登山ブームが続いていますし、数年前から山ガールも増えているようです。
そこで、幹線道路に道の駅があるように、高原のアクセスポイントに山の駅を整備したらどうでしょうか。地元の東秩父村からも要望が寄せられていますが、まずはバス用を含む駐車場やトイレを増やし、飲料水の確保を図るなどして受入態勢を整えることが必要です。それとともに、周辺の名所、ハイキングやサイクリングのモデルコースの地図などを作成して配布し、インターネットで紹介するなどしてPRすれば、ドライブ、ハイキングやサイクリングの拠点として利用者が増えていくのではないかと考えます。また、地元の農産物を使った飲食施設や農産物直売所を充実し、県産農産物あるいは畜産物のPRを行えば更に利用者が増え、農業による地域振興にもつながるのではないかと考えます。
そこで、農林部長に伺います。山の駅の整備については、平成24年9月定例会でも質問し、関係部局と調整し、検討してまいりますとの答弁を当時の農林部長からいただいておりますが、その後の検討状況について伺います。
また、地方創生のためには地元のやる気が重要です。東秩父村は県内唯一の村ですが、平成26年に細川紙がユネスコ無形文化遺産に登録され、昨年10月には、和紙の里ひがしちちぶが道の駅に登録されたこともあり、観光振興に張り切っております。今こそ秩父高原牧場に山の駅を設置して、牧場を核とした農畜産業による地域振興を行うべきと考えますが、農林部長の所見を伺います。
A 河村 仁 農林部長
まず、その後の検討状況についてでございますが、地元皆野町や東秩父村、商工会などで構成する「彩の国ふれあい牧場連絡協議会」において、秩父高原牧場のあり方や地域振興策などを検討してまいりました。
その結果、秩父高原牧場で開催する「天空を彩るポピーまつり」において、平成26年から鉄道会社と連携したPRを行うなどにより、来場者は年々増加してきております。
また、県では平成25年度に直売所前の駐車場の舗装や観光案内看板を設置し、来場者の利便性向上に努めてまいりました。
さらに、東秩父村から県道三沢坂本線及び皆野町からの町道三沢3号線の拡幅・整備が進み、平成27年には観光バスの通行も可能となるなど、秩父高原牧場は、地域振興を図るための下地が整いつつあります。
現在、秩父高原牧場には、乳製品の手作り体験やポピーまつりなどで、年間46万人の来場者があり、地元経済の活性化に大きく貢献できるものと考えております。
また、秩父高原牧場において、県産畜産物のPRや家畜とのふれあいコーナーを充実させることは、畜産振興の面でも有効であると考えております。
一方、秩父高原牧場は、傾斜地が多く大規模な駐車スペースの確保が難しいこと、冬季の路面凍結や積雪などにより、年間を通じて安定した来場者が見込めないなどの、地域振興を図る上での課題もございます。
議員御提言の「山の駅」については、「道の駅」の例などを見ますと、その設置・運営については、地元市町村の担う役割が大きいと考えております。
今後とも、「彩の国ふれあい牧場連絡協議会」の場などを活用し、地元町村の意向をしっかりと確認するなど、関係機関と十分に調整し、秩父高原牧場の活用について、引き続き検討してまいります。
注意:議員の氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください