トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成29年2月定例会 > 平成29年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (水村篤弘議員)
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掲載日:2020年3月9日
Q 水村篤弘議員(民進・無所属)
埼玉県が直面する少子化の課題の本質に迫るには、子供を持つことを望みながら、なかなか授からない御夫婦の支援の拡大が極めて重要です。また、晩婚化、晩産化が進む中、子供が欲しいと思ったときに、なかなか授からないと涙する御夫婦を極力生まないように、妊娠、出産についての正しい知識の普及が必要です。何といっても、6組に1組もの御夫婦が子供を願ってもなかなか授からないという時代です。
知事を先頭に、県ではこの課題について、昨年2月議会での当時の会派の代表である山川議員の代表質問など我が会派からの少子化対策についての課題提起を真摯に受け止め、スピード感を持って啓発活動や経済的支援の拡大を行ってこられたことを高く評価をしています。特に、ウェルカムベイビープロジェクトとしてきめ細かく総合的に不妊対策を展開するのは、全国でも初めての取組であると伺っております。
質問は、少子化対策において、他県はもとより国をもリードする埼玉県として、来年度は妊娠、出産についての正しい知識の普及、及び不妊治療を受ける方々への支援の拡大に向けてどのように取り組まれるのか、知事にお伺いをいたします。
A 上田清司 知事
生産年齢人口の減少などの、人口構造の変化に挑戦していくには、少子化対策に今から腰を据えてしっかりと取り組んでいく必要がございます。
昨年4月に、県内全ての市町村が参加する「埼玉県少子化対策協議会」を設置し、知恵を出し合ってきました。
そこでの議論を踏まえて、平成29年度からは、総合的な不妊対策として「ウェルカムベイビープロジェクト」を実施することといたしました。
不妊対策のためには、まず、若い世代のうちに妊娠・出産・不妊に関する正しい知識を身に付けていただき、ライフプランを立ててもらうことが非常に重要であると考えます。
そこで、県内の高校2年生・3年生全員に、不妊に関する知識を分かりやすくまとめた冊子を配布し、あわせて、助産師による出前講座の拡充も図ってまいります。
また、婚姻届を提出された夫婦には、こうのとり大使であるダイアモンド・ユカイさんからの温かい応援メッセージカードをお渡しいたします。
新たに検査費用を助成することもあり、このメッセージが、夫婦そろって気軽に不妊検査を受けるきっかけとなることを期待するものでございます。
また、より早く不妊治療を始められるよう、妻の年齢が35歳未満の夫婦に対して、初回の治療に対してはこれまでの助成費30万円に、更に10万円を上乗せします。
2人目、3人目を望む夫婦に対しては、これまでの国の助成回数に加えて、出産ごとに最大6回まで、県独自に不妊治療費に対する助成を行うこととしいたしました。
また、働いている方が不妊や妊娠について相談しやすいように、現在平日のみで行っている電話相談を、隔週土曜日の12時から19時にも拡充をいたします。
昨年10月の九都県市首脳会議では、妊娠・出産・不妊に関する知識の普及・啓発などの取組を連携して行うことを提案したところ、首長の皆さんからの賛同の声をいただきました。
今後、具体的な連携に向けて協議を進めてまいります。
「ウェルカムベイビープロジェクト」により、子供を望む夫婦の願いがかなえられるようにしっかり取り組んでまいります。
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