トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成29年2月定例会 > 平成29年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (水村篤弘議員)
ここから本文です。
ページ番号:89401
掲載日:2020年3月9日
Q 水村篤弘議員(民進・無所属)
昨年8月22日に、所沢市など県西部地域に大きな被害をもたらした台風9号の被害対策について、昨年秋の所沢市内東川流域での説明会に続き、今年に入り、市内柳瀬川流域の2か所で説明会があり、多くの住民の方とともに私も出席をさせていただきました。説明会では、降雨の状況と氾濫をした河川の特徴、浸水被害の状況及び原因、今後の対応についての説明が川越県土整備事務所からありました。その後、質疑応答となりましたが、抜本的な河川の改修時期が未定であることや、当面の対応について、また情報収集や迅速な広報などについて、様々な不安と怒りが噴出しました。
質問は、1点目、県には今後も同規模の集中豪雨が発生することを十分に認識していただき、県民の命を守るために、住民の不安や怒りをしっかりと受け止めていただきたいと思います。その上で予算を確保していただき、柳瀬川、東川、不老川などの改修など抜本的な対策を求めますが、今後どのように取り組んでいくのでしょうか。
2点目、今年の夏の台風、豪雨時期までの当面の対応として、柳瀬川では今回氾濫をした箇所の護岸のかさ上げや河床の土砂の撤去、河川内の樹木の撤去などを行うとのことですが、具体的なスケジュールをお示しください。
3点目、東川については、下流にある日比田調節池の整備を促進するとのことです。柳瀬川の氾濫対策には、下流にあり、東京都が管理する金山調節池の拡張も有効だと考えますが、御見解をお伺いいたします。
A 浅井義明 県土整備部長
まず、1点目の柳瀬川、東川、不老川の改修など抜本的な対策の今後の取組についてでございます。
柳瀬川については、所沢市荒幡地区で局所的に川幅が狭く、護岸が崩れ住宅が被災したことから、応急対応の後、平成28年10月に国の補正予算を確保し、速やかに河川改修に着手しております。
東川については、今回の浸水被害を踏まえ、現在建設中である日比田調節池の掘削工事を加速させて洪水調節容量を増やし、暫定的に洪水を流入させるための工事を行っております。
不老川については、平成29年度から6年間で集中的に狭隘(きょうあい)な鉄道橋の架換えや河川の拡幅などの整備を行います。
次に、2点目の柳瀬川で今回氾濫した箇所の護岸のかさ上げや河床の土砂撤去などの具体的なスケジュールについてでございます。
被害のあった松戸橋周辺や勢揃橋周辺においては、堆積した土砂や河川内の樹木の撤去を出水期前の平成29年5月末までに行い、護岸のかさ上げ工事を9月末までに完了させる予定です。
次に、3点目の金山調節池の拡張についてでございます。
河川改修は、原則として下流から整備を行いますが、平成6年に洪水の受皿となる金山調節池が完成し、現在、その上流を順次東京都が整備を進めております。
金山調節池の拡張につきましては、上流の河川改修が進んでいない状況では、調節池に洪水をスムーズに流入させることが困難です。
今後は、東京都の河川整備が終了した後、上流部の県施工区間の改修を進めてまいります。
また、県施工区間では早期に未改修区間全体の流下能力を高めるため、特に局所的に狭い部分を広げる工事に緊急的な措置として取り組んでいます。
今後とも、浸水被害の軽減に向け、効率的で効果的な治水対策を進めてまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください