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掲載日:2024年4月1日
Q 永瀬秀樹 議員(自民)
令和元年東日本台風による全国的な被害は、いまだ記憶に新しく、埼玉県内においても1級河川荒川水系都幾川や新江川の河川堤防が決壊するなどして、人的被害や住家被害など多くの被害に見舞われました。埼玉県の南部を流れる1級河川荒川水系芝川も、河川堤防の決壊はなかったものの、さいたま市の緑区や見沼区などでいっ水し、多くの浸水被害などがもたらされました。
幸いにも、川口市内での芝川の堤防の決壊や越水はありませんでした。これは、これまで本県で取り組んできた治水対策の一つで、さいたま市と川口市の境にある芝川第1調節池の整備効果があったものと考えられます。現在供用している芝川第1調節池左岸は、計画調節容量200万立方メートルに対し、約90%になる180万立方メートルの洪水を調節したと聞き及んでいます。
現在は、右岸側の洪水調節容量84万立方メートルの池の工事を進めており、令和2年3月時点で掘削進捗率約85%となっており、早期に完成し治水安全度が高まることは、多くの県民が望んでいます。完成実現に向けての今後のスケジュールと、底部利用についての現在の計画について、県土整備部長の御所見をお聞かせください。
A 中村一之 県土整備部長
芝川第1調節池は、首都圏に残された数少ない大規模緑地空間である見沼田圃の南端に位置し、芝川を挟む左右岸の調節池から構成されております。
議員お話のとおり、左岸側の調節池は既に完成し、令和元年東日本台風においても洪水調節機能を発揮しており、現在は、右岸の調節池の掘削工事を進めております。
令和3年度は、引き続き、掘削工事を進めるとともに、一時的に貯留した洪水を排水するための樋管の工事及び排水機場の設計を実施いたします。
また、洪水調節機能を発揮させるために必要な越流堤の設計も進めてまいります。
次に、底面利用についての現在の計画でございます。
芝川第1調節池の底面利用については、学識者、市民代表及び環境団体等からなる「芝川第1調節池場内整備計画検討委員会」において、見沼田圃の自然環境に配慮するなどの基本的な方向が定められております。
この基本的な方向に沿って、左岸側の調節池については、ビオトープなどの整備をしており、右岸側の調節池についても、環境団体などの意見を伺いながら、設計を進めているところです。
今後、国の「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」を最大限活用し、自然環境の保全や周辺景観との調和を図りつつ、早期完成を目指してまいります。
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