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掲載日:2021年12月21日

平成30年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(鈴木  弘議員)

大宮公園グランドデザインについて

Q   鈴木  弘   議員(自民

大宮公園は、2,400年以上の歴史があるとされる武蔵一宮氷川神社に隣接し、桜やアカマツが象徴的な公園として、花見の季節をはじめ、1年を通じて非常に多くの人々が訪れています。その一方で、利用者からは、園内の回遊性が悪い、樹木が鬱蒼として雰囲気が暗い、桜の老齢化が進んでいる、施設が老朽化しているといった声も聞こえております。
県では昨年度、野球場のバックネット裏の座席の更新を、今年度は洋式トイレへのリニューアルなどに取り組んでいるほか、ボート池においても、昨年度生い茂っていたガマや周辺の下草を除去し、池の景観が回復しつつあります。また、現在、大宮公園の歴史や風景を継承するため、長期的な視点から公園の将来像を明らかにし、その実現に向けた取組の方向性を示す大宮公園グランドデザインを策定中と聞いております。
この大宮公園の歴史は古く、開園は明治18年のことで、130年を超える長い歴史があります。今からおよそ100年前の大正10年には、埼玉の偉人とも称される本多静六博士により氷川公園改良計画が示され、この計画に基づいて、昭和期に入り、多くの施設が整備されました。
昭和9年に完成した野球場は、同年11月の日米野球で使用され、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックらがプレーしたほか、長嶋茂雄氏も高校時代、ここでホームランを放った記録もあります。現在でも、プロ、アマを通じ多くの試合が開催されており、本県の野球界の中心的な存在となっています。また、サッカー場は、昭和35年に日本で最初のサッカー専用競技場として完成し、昭和39年の東京オリンピックのサッカー会場となり、熱戦が繰り広げられました。
平成19年にはNACK5スタジアムとしてリニューアルされ、大宮アルディージャのホームスタジアムとして多くのサポーターに愛されています。今シーズンも20万人に及ぶサポーターがこのスタジアムに足を運び、その経済効果は相当なものであります。
さらに、大宮公園の象徴的存在とも言えるボート池ですが、昭和10年に造られ、同年からボート営業を開始して、平成12年までボートを楽しむことができました。特にお花見シーズンにはたくさんの方々が列を作り、ボートに乗るのを心待ちにしている状況でした。現在は水質悪化などの課題を抱えていますが、以前のように県民の憩いの場として多くの方がボートを漕いでいる姿を取り戻してもらいたいと考えております。
私たち地元では、このような歴史と伝統のある大宮公園について策定が進められているグランドデザインに大変期待しているとともに、速やかに整備が行われることを心待ちにしております。
そこで、大宮公園グランドデザイン策定の進捗状況と今後の見通しについて、都市整備部長にお伺いいたします。

A   野川達哉   都市整備部長

大宮公園は、明治18年、我が国の都市公園制度の原点とも言える、明治政府の「太政官布達」に基づき設置された公園の一つであり、本県初の県営公園でございます。
サクラの開花時期には、毎年10万人を超えるお客様で賑わうとともに、園内の散策や小動物園、野球場をはじめとする競技施設の利用など、一年を通じて多くの人々が訪れ、大変好評をいただいております。
一方で、議員お話しのとおり、施設の老朽化やサクラの木の衰弱、うっそうとした樹木による開放感の低下など、様々な課題が生じているところでございます。
このため、昨年度から、大宮公園の歴史的価値や日本的風景を継承し、次の百年先を見据えた公園整備の基本的な考えを取りまとめる「大宮公園グランドデザイン」の策定に向けた検討に着手いたしました。
策定にあたっては、検討委員会を設置し、観光やスポーツなど多岐にわたり専門家の方々に活発な御議論をいただいており、これまで4回の委員会を開催し、本年10月に中間とりまとめが行われました。
中間とりまとめでは、「歴史・文化が感じられる魅力的な公園として、国内外から多くの人が訪れている」などの将来像が掲げられるとともに、その実現に向けた施策などを提示しております。
また、将来像のイメージとして、ボート池や博物館を中心とする「文化の杜」、第二公園における「スポーツの広場」といったゾーニングをし、それぞれのゾーンにおける主な取組がまとめられております。
この中間とりまとめにつきましては、県のホームページ等で公表し、本年10月25日から11月22日までの4週間、御意見を募集したところ、法人等も含め126の方々から約400件の御意見を頂きました。
今後、頂いた御意見などを踏まえ、委員会で更に検討を進め、平成30年度末までにグランドデザインの最終とりまとめを行う予定としております。
大宮公園の新たな再整備につきましては、このグランドデザインに基づき、早期に、魅力的で多くの方々に親しまれる公園となりますよう、しっかりと取り組んでまいります。
 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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