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掲載日:2021年12月15日
Q 荒木裕介 議員(自民)
他方、ハロウィンについてはここ数年、残念な報道が続いているのも事実であります。東京都渋谷区で起こった参加者のモラルを欠いた行動が社会問題視されていることは御承知のところです。主催者がなく、統制がきかないことを逆手に暴徒化、車両の横転、痴漢に盗撮、好き勝手にさんざん騒いだ挙げ句、翌日には路上に大量のごみ散乱という若者の無法地帯化が大問題となりました。この渋谷区での事例に対しては、地道な捜査によって検挙に至った警察力の高さには大変に敬意を表しますが、こうしたモラルを欠いた事例が報道されるたびに、私は他の地域が触発されないようにと願うばかりであります。
そこで、お尋ねいたします。
埼玉県内では主催者の下でハロウィンが開催されており、イベント自体は自主警備が原則だと理解はしております。しかし、主催者があるなしに関わらず、昨今の急激な勢いで浸透してきたハロウィンが県内各地区で盛り上がりを見せていることも事実であり、一歩間違えれば、さきにも述べた迷惑行為や犯罪行為が発生しないとも限りません。今後そうした行為が起きないためにも、県内のハロウィン会場の状況をある程度把握し、トラブルが発生する前に抑止の意味で指導助言をすることが必要と考えます。
しかし、実際にトラブルが発生した際には速やかな対応、こうしたことを取締りを行うことが重要と考えますが、警察本部長の御所見をお伺いいたします。
A 富田邦敬 警察本部長
ハロウィンに限らず、県内のイベント等につきましては、主催者からの相談や道路使用許可申請等により把握することに加え、主催者がないものにつきましても、報道やネット空間のサイバーパトロール等を活用し、事前情報の把握に努めております。
このうち、主催者があるイベントにつきましては、主催者に対して雑踏事故等を未然に防止するため自主警備を行うよう求めるとともに、必要な指導、助言等を行っているところでございますが、警察には、そもそも個人の生命、身体及び財産を保護し、公共の安全と秩序を維持するという責務があるわけであります。
議員御指摘のありました渋谷の事案ですが、10月27日から11月1日にかけて、窃盗や暴行、痴漢のほか、軽トラックを横転させる暴力行為などが発生しまして、警視庁において23人を検挙したものと承知しています。
主催者のある、なしに拘わらず、イベントの性質・規模等を考慮し、警察の責務に照らして必要と判断する場合には、警察官・部隊を配備し、事前に交通規制、広報等を行って、事故等の防止をはかるとともに、犯罪行為があれば警視庁と同様、各種法令を適用し、厳正に対処していく所存であります。
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