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掲載日:2023年10月17日
Q 岡地優 議員(自民)
令和元年東日本台風は県内各地で大変な被害をもたらしましたが、江川の流域においても20棟の浸水被害が発生しました。その際、周辺の県道川越栗橋線では道路冠水が発生し、長時間にわたり通行止めが発生しました。この県道は第1次緊急輸送道路に指定されている重要な道路ですが、平成29年の台風第21号でも通行止めが発生しております。このため、江川の改修に加え、県道の冠水被害の軽減策を講じるべきだと考えますが、県土整備部長の見解をお伺いいたします。
また、江川の早期改修につきましては、江川改修促進協議会において地元市長、国会議員、県議会議員が一体となり、国土交通省や県への要望活動を精力的に行っており、本年度は7月14日に桶川市内で総会を開催し、8月19日に県への要望活動を行ったところでございます。江川上流部の治水対策事業は、平成27年度の水難事故の発生後、県に迅速に対応していただき、その年度中に事業を開始していただきました。
しかしながら、近年は全国各地で豪雨による災害が激甚化、頻発化していることから、地元では調整池事業の早期完了を望む声が日増しに高くなっております。
そこで、江川の調整池事業の現在の進捗状況と今後の見通しについて、併せて県土整備部長にお伺いいたします。
A 中村一之 県土整備部長
「県道川越栗橋線の冠水被害の軽減策について」でございます。
令和元年東日本台風では、一級河川江川の周辺で家屋の浸水や道路の冠水が発生しました。
県道川越栗橋線につきましても、新滝
の宮
橋
西側の滝の宮交差点付近が冠水し、長時間通行止めとなりました。この箇所の冠水被害の軽減策につきましては、現在、道路のかさ上げを検討しております。
県道のかさ上げにより、接続する市道や沿道の宅地などへ影響を与えることから、設計に必要な測量を実施したところでございます。
今後は、この結果に基づき設計を行い、早急にかさ上げの高さを決定してまいります。
地元の皆様の御理解や御協力をいただき、冠水による通行止めの時間が少しでも短くなるような対策工事を進めてまいります。
次に「一級河川江川の調節池整備について」でございます。
この調節池の洪水調節容量は、約12万立方メートルを計画しており、下流へ流れていた洪水の一部を一時的に貯めることで、家屋の浸水や道路の冠水を軽減する効果があります。
現在の進捗状況でございますが、整備効果が順次発現するよう、段階的に調節池の容量を確保するための掘削を進めており、令和2年9月末時点で全体の約23%まで掘削が完了しております。
また、周囲から地下水の進入を防ぐための遮水矢板の設置工事を継続的にするとともに、調節池の南側にある既存の市道橋の架け替えを実施しております。
今後につきましては、移設が必要な水管橋等に関する関係機関との協議を進めつつ、残る掘削や遮水矢板の設置などの工事を進めてまいります。
江川流域の皆さまが安全・安心に暮らせるよう、引き続きスピード感をもって、調節池の整備を進めてまいります。
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