トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和2年9月定例会 一般質問 > 令和2年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)
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掲載日:2023年10月17日
Q 吉良英敏 議員(自民)
こちらを御覧ください。
日本ケアラー連盟さんと認知症の人と家族の会、愛知県支部の方が協力して作成したケアラー手帳です。これは認知症のケアラーを対象として2014年に作成されたものです。ケアする人も、される人も読める内容で、簡単な教科書のようでもあります。私は、更にケアラー全般の手帳やヤングケアラーの手帳も作成するべきと考えます。元ヤングケアラーの方々の話を伺うと、こういった手帳があれば良かった、そういう意見がとても多いです。特にヤングケアラーは、自分の置かれた立場に気づきにくく、また我慢し、知らず知らずのうちに生活や人生に影響を受けてしまっている。まず、自分がケアラーだと気づき、スムーズに専門職とコミュニケーションが取れるツールとして活用していく。また、アプリも併用すると、若い世代には更に有効かと思います。
そして、もう一つ深掘りすると、ヤングケアラー以外の子供たちにも、この手帳を通じて認識してもらうことです。そうです、福祉教育です。皆さんは「きょうだい児」を御存じでしょうか。障害や病気を持った子の姉妹、兄弟のことを言いますが、その子たちは障害児中心の家庭で我慢や複雑な気持ちを抱えています。兄弟の障害を恥ずかしいと思ってしまう。また、そう思ってしまう自分を責めてしまう。先生や友達に相談しづらい。皆さんは御想像できますでしょうか。
先日もタレントのロンブー、田村淳さんの番組「田村淳の訊きたい放題」でも大々的に特集されていました。私たちの分からないところで苦労や偏見があるのです。まずは、その存在を知ること、そして新しい世界が広がるんだよというところを教えることです。埼玉県が全国に先駆け、ケアラー支援のために、そして更に子供たちへのケアや共生社会の教育のために、手帳の作成に取り組むべきと考えますが、福祉部長の御見解を伺います。
A 山崎達也 福祉部長
県では、ヤングケアラー本人や周囲の人に気づきを促し啓発を図るため、人々が気軽に手に取って読める漫画の小冊子を作成し、市町村や関係機関に配布するとともに、今後高校の図書室等へも配布することとしております。
議員お話しの「ケアラー手帳」は、ケアラー自身の健康状態のチェックリストや気持ちが落ち込んだケアラーへのメッセージ、支援が必要なときの相談先の紹介などが掲載されています。
ケアラー手帳の作成につきましては、有識者会議の御意見なども参考にしながら、普及・啓発の手法の一つとして今後検討してまいります。
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