トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成29年9月定例会 > 平成29年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(並木正年議員)
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掲載日:2023年9月20日
Q 並木正年議員(県民)
オリンピックの開催期間中は、国内外から多くの観光客が訪れます。競技の座席数から換算する一日当たりの観客数は約100万人と予測されています。鉄道においては、都営地下鉄と東京メトロの乗降客数が一日平均約850万人であることから、交通網への影響が懸念され、また訪日外国人をサポートするボランティアの育成が課題であると思います。
ボランティアは、競技会場や選手村などにおける案内や誘導を行う大会ボランティア、空港や駅、観光スポットで国内外の観光客に交通誘導や観光案内を行う都市ボランティアに種別され、合わせて9万人以上の参加が想定されているようです。大会ボランティアは、18歳以上であることや10日以上の活動条件があるため、中高生では参加できないことになっていますが、中高生が都市ボランティアとして何らかの形で関わってもらうことで、異文化に触れ合い、国際的な視野を広げる絶好のチャンスにつながるものと思います。
そこで、より多くの高校生がボランティアに参加するためにどのように取り組み、さらにオリンピック・パラリンピックを契機に高校生のボランティアマインドの醸成を具体的にどのように図っていくのか、教育長に伺います。
また、4つの競技会場を持つ本県では、駅や観光スポットなどで誘導や案内に協力していただく都市ボランティアは欠かすことができない存在になります。駅や観光スポットなどで活躍いただく都市ボランティアを何人と考え、どう育成していくのか、県民生活部長に伺います。
A 小松弥生 教育長
議員お話のとおり、2020年の大会は、ボランティア活動を通して、高校生の国際的な視野の拡大や異文化理解の深化の絶好の機会と考えます。
県では、大会の開催に向け、高校生のボランティアマインドの醸成などを目的に、平成29年度から「持続可能な社会を生きるグローバル人材育成事業」を実施しております。
具体的には、全ての県立高校で国際貢献に関する講演会を実施したり、ボランティア推進校で国際イベントにおける通訳アシスタントや開発途上国に文房具を送る活動などに取り組んでおります。
今後、事前トレーニングキャンプのために来県する選手や外国からの観光客に対するおもてなしなど、高校生のボランティアへの参加を促進してまいります。
2020年の大会でボランティアに参加した生徒が、その後の様々な機会でボランティア活動に参加することは、生徒自身の生き方を考える上でも貴重な体験であると考えます。
ボランティアに参加した生徒の体験に関する報告会を各学校で行うなど、他の生徒への共有を図ることで、高校生のボランティアマインドの醸成に努めるよう学校を指導してまいります。
A 稲葉尚子 県民生活部長
まず、都市ボランティアの人数についてでございます。
都市ボランティアは、お客様が最初に接する本県の顔とも言える存在であり、最寄り駅や競技会場周辺に、適切に配置する必要があります。
しかし、現在、競技会場ごとの試合日程や観戦客の輸送ルートが確定しておりません。
現時点では、立候補ファイルなどを踏まえ、都市ボランティアの人数を約5,400人と試算しております。
今後、組織委員会が、試合日程や輸送ルートを確定させた段階で、最終的な募集人数を決定してまいります。
次に、都市ボランティアをどう育成していくかについてでございます。
国内外からの様々なお客様をおもてなしの心を持ってお迎えし、御満足いただくためには、都市ボランティアを計画的に育成していく必要があります。
笑顔ややさしい日本語で対応するための基礎的な研修、障害のある方に適切に対応したり外国語で案内をするための専門的な研修、会場周辺の状況をよりよく理解するための実地研修などを実施してまいります。
本県では、来年夏を目途に全県から都市ボランティアの募集を開始し、その後、段階的に研修を実施していく予定です。
心に残るおもてなしにより、多くのお客様に本県の素晴らしさや魅力を体感していただけるよう都市ボランティアを育成してまいります。
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