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掲載日:2023年9月20日

平成29年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(安藤友貴議員)

公立高校入学者選抜におけるインフルエンザ罹患者等への対応について

Q   安藤友貴議員(公明

この質問は、今年の2月定例会で我が会派の権守議員が質問をいたしましたが、非常に重要なことですので、私からも質問いたします。
昨年10月、高校入試の際に、インフルエンザなどで体調を崩した生徒が無理に受験しなくて済むように、文部科学省が受験機会の十分な確保を求める通知を全国の教育委員会などに出しております。文部科学省が47都道府県と19政令指定都市を対象にした追試状況の調査によると、来春以降の入試に向けて追試を行うのは、既に実施している九府県市に加えて26府県市が実施の方針であり、合わせて35府県市が追試実施の予定です。残念ながらその中に本県は含まれておりません。
私は他県の状況を調査すべく、既に追試を実施している和歌山県を視察し、お話を伺いました。和歌山県では、インフルエンザやおたふくかぜ、ぜんそくなどやむを得ない事情で受験できなくなった場合、受験者の在学、又は出身校の中学校長がその旨を報告し、医師の診断書などを添えて出願先の高等学校長に届けることで、再学力検査を受けることができます。
視察の折、私から「再学力検査の実施に当たり、問題点や指摘された点は何かありましたか」との質問に対し、「問題点やトラブルはほとんどありません。指摘に関しては、公平性が守られるかどうかが一番多い指摘でした」とのこと。この指摘の意味は、再学力検査の試験問題は基本問題が多いため、追試を受けた方が優位ではないかということです。しかし、再学力検査をわざと受けるようなことは考えにくいとおっしゃっています。なぜなら、医師の診断書が必要であること、加えて再学力検査は合格発表が極めて入学ぎりぎりとなります。受験者の気持ちに立てば、本受験にしっかり取り組むことが一番であると考えるからです。子供たちが後悔のないよう、万全の体調で臨んでいただきたいとの熱い思いが伝わります。
一方で、本県ではインフルエンザ等にかかった子供たちは、当日別室での受験となります。別室に行けば熱は下がるでしょうか、病気は治るでしょうか。そんなことはありません。高熱でもうろうとしながら試験に臨みます。実力が発揮されるかどうかはお分かりだと思います。
今年の6月に就任された教育長が文教委員会の中で、「子供たちが悲しい思い、つらい思いをすることがないよう努めていく」と言われました。その思いを胸に質問いたします。公立高校入学者選抜におけるインフルエンザ罹患者等への追試の実施をすべきと考えますがいかがでしょうか、教育長にお聞きいたします。 

A   小松弥生   教育長

本県の公立高校入試では、学力検査当日にインフルエンザなどで体調不良の場合は、別室での受検を認めており、また受検できなかった場合には、調査書などによる選抜を行い、不利にならないよう取り扱っております。
高校入試は、中学生にとって中学校で3年間勉強してきたことの集大成であることから、学力検査当日に体調を崩したことで、力を発揮する機会が失われてしまうことはとても残念なことと考えます。
昨年10月にインフルエンザ罹患者等に対して受検機会を確保するよう文部科学省から通知があり、さらに今年3月末には、追検査等の実施について検討するよう改めて通知がございました。
県では、こうした通知を受け、他県の状況を調べ、公平性の確保や中学校への影響など、様々な観点から研究を行っているところでございます。
選抜方法や日程など検討すべき課題がありますが、追検査の実施については、しっかり検討してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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