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掲載日:2024年12月27日
Q 宮崎吾一 議員(自民)
収蔵庫に大量に保管されている作品は、保管、そして研究のため利用されなければなりません。しかしながら、貸出し実績だけを見ると保管作品に比べてかなり少ない数であり、研究のための費用も予算としてはかなり少ないのではないでしょうか。
文化的な価値が認められたとしても寄贈の受入れのスペースも不十分で、活用も低調です。これは、埼玉県の文化・芸術の研究調査、さらに県民の生涯学習に資する文化的価値よりも施設管理の経費圧縮に、県の文化政策が重点を置いていることを端的に示しています。
中長期的な期間がかかる保管、そして研究のための予算を割くことを現在の県民に理解していただくためには、もっと発信が必要です。コロナ禍のときに頑張っていたオンラインでの学芸員さんによる解説動画の発展版で、学芸員さんによる作品、贋作チェックコーナー、収蔵庫にある作品の常設展を開く、裾野を広げるための子供の教室などを開いていかないと県民の理解は広がらず、埼玉県の文化・芸術を大事にしない風潮が続くと考えますが、教育長に見解を伺います。
A 日吉亨 教育長
議員お話しのとおり、文化芸術に関する県民の理解を広げる上で、近代美術館は、その取組を積極的に発信し、県民に親しまれる文化施設として活動することが重要であると認識しております。
そのため、常設展示では年4回「旅路の画家」「戦後日本美術の開拓者たち」などといったテーマを設け、収蔵作品を紹介するとともに、学芸員やボランティアが作品の特徴や制作の背景などを分かりやすく解説しております。
また、小・中学校に出向いて美術の楽しさを伝える出前授業や、SNS等を活用した作品解説なども行っております。
今後は、県内の美術館等が加盟する協議会などに働き掛け、他の美術館等での収蔵作品の活用を進めるとともに、来館者の声を反映した展示の工夫やデジタルコンテンツの充実などにより、美術館としての魅力を積極的に発信してまいります。
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