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掲載日:2024年12月27日
Q 宮崎吾一 議員(自民)
予算編成の基本方針とともに財政の見通しが発表され、県庁はいつも財政状況は厳しいとおっしゃります。しかしながら、2月には何とか予算が提出されてきます。
私は、この編成過程を透明化し、厳しい財政状況に見合った予算の編成を県民が納得する形で行うべきと考えております。行政の透明性は今後も行政運営の基本です。現時点で政策実現をする上での最も根幹となる予算、その作成過程における情報が県民に詳細に公開されておりません。
条例、規則での透明化に対する制約はなく、知事の政治決断で可能なことは予算特別委員会で確認いたしました。知事のお考えを伺います。
A 大野元裕 知事
まず、「予算編成過程における透明化について」のお尋ねであります。
本県では、例年12月下旬に当初予算の要求状況として、一般会計の要求総額や主な増減要因、部局別の要求額を公表しておりますが、事業ごとの具体的な内容や要求額の公表はしておりません。
これは、予算編成過程での議論において事業スキームや金額が大幅に変わる場合があることから、未確定な事業内容が独り歩きしてしまい、県民や事業者に誤解を与えてしまうことなどを総合的に勘案しての判断であります。
他方、次年度の予算編成につなげる取組として、「埼玉県施策評価有識者会議」を設置をし、事業の見直しについて費用対効果等の観点から御意見を頂いており、議事の概要はホームページで公開をしております。
また、当初予算の知事審査の対象となった全ての事業について、予算見積調書と合わせて主要な議論の内容を公開しております。
県といたしましては、私が最終判断した予算案について、議会の皆様をはじめ県民に分かりやすく情報提供することが最も重要と考えております。
そこで、令和7年度当初予算につきましては、新たにキーワード検索やグラフ化等が可能なBIツールを活用し、県民や事業者等が県予算のデータを収集・分析・可視化できるよう情報提供してまいります。引き続き、県民や事業者などに、より分かりやすい情報発信に努めてまいります。
再Q 宮崎吾一 議員(自民)
知事からは、誤解のあるスキームが生じた場合に、県民に誤解を生んでしまうなどの総合的な判断や、また、結果を公表することで、公開のニーズに沿うのではないかというような趣旨の御答弁を頂きました。
私が求めておりますのは、全体の編成過程、申請、要求をした後の査定も含めた過程の公開を求めております。
知事からは、このデータに見えるかもしれませんが、実際にその一つ一つは1円1円の県民のお金でございます。県民の税金であったり、また、国庫の納付金に関しては国税であったり、そしてまた借入れに関しては、将来世代の埼玉県民に対するお金でございます。
そのため、私は、全編成過程も含めてしっかりと公開をして、そして誤解が生じないような工夫を用いた公開を他の都道府県では行っております。そのような観点も含めて、再度、知事のお考えを伺います。
再A 大野元裕 知事
事業ごとの具体的な要求内容につきましては、予算編成過程において事業スキームが大幅に変わることなどから、私が最終判断をした予算案を分かりやすく示すことがやはり必要だと我々は考えており、まさに県民の税金であればこそ、執行部が責任を持てる形で説明ができるものを丁寧に御説明するべきだと思っております。
他方で、例年12月下旬に部局ごとの要求額を公表しておりますが、例えば令和7年度の当初予算編成から新たに部局ごとの主な増減事業についても公開することを含め、より分かりやすく、また、編成の過程であれば私どもとして誤解を招くような情報を提供しない、その両方が両立するような方法を検討したいと考えております。
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