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掲載日:2024年12月27日

令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(長峰秀和議員)

私立幼稚園への支援について-運営費補助について-

Q 長峰秀和 議員(自民)

私立幼稚園は、私立学校法に基づき、運営基盤の強化や教育の質向上に取り組んでいるところです。独自の建学の精神を持つ私立幼稚園では、独創的な取組を通じ人格形成の基礎を培う幼児教育の推進により、公教育の一翼としての役割を果たしています。
私立幼稚園の令和6年度1人当たりの補助単価は19万9,939円で、前年比2,324円の増額です。しかし、その中の県単独補助単価395円は、令和6年度も増額されませんでした。
子育てに対する温かい気持ちを鑑みてそろそろ増額いただいてもいいと思いますが、知事の御所見をお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

私立幼稚園は、私立学校法第24条で規定されているように、自主的にその運営基盤の強化と教育の質の向上を図るよう努めなければならないとされています。
また、令和7年4月施行の改正私立学校法においても、教育の質を向上させるため、ガバナンス改革を学校法人自らが主体性をもって行うことが求められているところであります。
県内の私立幼稚園のうち、運営費補助金を受けるいわゆる私学助成園は、県内の約16万人いる未就学児の3割に相当する約5万人を受け入れております。
公教育の担い手としての特性を鑑み、県としてはまず、園がその使途をある程度自由に決められる一般的な補助について、国の標準費を上回る運営費補助金の単価を長年にわたり確保をしてきたところであります。
さらに、預かり保育や教職員の処遇改善などの実績に応じて交付される特別な補助を用意し、この2種類の補助金を組み合わせて私学助成園を支援しております。
9月に公表されました国の令和7年度予算の概算要求では、これまで県が特別な補助として実施してきた教職員に対する処遇改善事業の一部が、一般補助に組み込まれるという制度の見直しが示されました。
令和7年度予算の検討に当たっては、一般的な補助と特別な補助により支援するという従来からの方針を堅持しつつ、こうした国の制度見直しの流れを注視しながら、議論を深めてまいります。

再Q 長峰秀和 議員(自民)

私立幼稚園数は減少傾向にあります。園児の減少と、そして人件費等の必要経費の高騰による経営環境の悪化が主な理由であります。現在のように園児数掛ける補助単価で補助金額が決まりますので、園児数が減りますと固定比率が高くなって経営上大きな負担となってしまいます。
また、来年度以降に入園する可能性のあるゼロから2歳児の幼児の数を確認しますと、継続して減少しております。今後も園児数は減って補助金額が減少し、経営上苦しい幼稚園が増えることとなります。
幼稚園の経営基盤の安定化に直結する補助単価395円の増額について、知事に改めて御答弁をお願いいたします。

再A 大野元裕 知事

運営費補助金のうち一般的な補助については、国が私学助成園の支援に必要と考えている標準費を上回る補助単価を、長年確保してきたと先程申し上げたところであります。
その上で、預かり保育や教職員の処遇改善などの実績に応じて交付される特別な補助については、5年間で約10億円、率にして1.6倍の拡充を行ってまいりました。
公教育の一翼を担う、頑張る私学助成園の経営の安定化と教育の質向上のために令和7年度予算についても、この一般的な補助とそして特別な補助の支援のバランスをしっかりと軸とし考えた議論をしてまいりたいと思います。

再々Q 長峰秀和 議員(自民)

395円に金額が確定したのが、15年前の平成21年であります。例えば、その平成21年の最低賃金を確認しますと、当時は735円。今年10月の最低賃金は1,078円で、実に300円以上、最低賃金を見ますと上昇しております。
知事がおっしゃるとおり、毎年、補助単価は増額いただいているんですけれども、それでは人件費等の必要経費を賄えていないというのが現状であります。
子供の預け先として幼稚園という選択肢を将来に残していくためにも、補助単価増額についてやるのかやらないのか、知事の御所見をまたお願いいたします。

再々A 大野元裕 知事

保育・教育環境に対し、子育て世帯に多様なニーズがあることはもちろんであり、私学助成園というものは大切な存在であると思っており、議員御指摘のとおり、経営の安定化についてもやはり大切なことと考えております。
そのうち、国は最低賃金の上昇等も勘案し、一般的な補助を決定をしており、それを上回るこの補助単価につきましては、長年にわたり確保してきたレベルを維持してきたところでございますが、先程申し上げたとおり、最低賃金の上昇については国が勘案して組み込んでいるところ、県としての一般的な標準費への上乗せ補助と特別な補助については、頑張る私学助成園をこの二つの組み合わせで支援してまいりたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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