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掲載日:2018年10月20日
日時 |
平成26年12月3日・10日 各水曜日 13時30分から15時30分 |
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場所 | 埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) |
参加者 |
第1回:54名 第2回:67名 |
平成26年、日本は国連・障害者権利条約を批准しました。障害者権利条約には、障害のある女性が、障害があることに加え、女性であることで複合的な差別を受けていること、そうした女性たちの人権の確保が不可欠であることが明記されました。この講座では、条約制定推進に関わった大谷恭子弁護士を迎え、そうした複合差別の課題にどう取り組めばいいのかなどを話していただきました。
また、障害を持つ3人の方をパネラーに迎え、現在の活動や、これまでどんなことに困って、どう解決してきたかなどをうかがいました。
第1回 12月3日 水曜日 「女性であること、障害者であることの複合差別」
講師 大谷恭子(弁護士・元内閣府「障害者政策委員会」委員)
長年、障害者の差別解消推進に携わってきた弁護士の大谷恭子氏を講師に迎え、障害女性の複合差別の課題にどう取り組めるのかを参加者とともに考えました。障害女性の置かれているさまざまな困難は(収入格差、暴力・虐待・性的被害)障害者であることと、女性であることの二つが重なって起きているので、これからは障害女性の困難が社会に見えるようにすること、法文による明確化が必要、また障害女性当事者の参画の拡大が必要であると話されました。
第2回 12月10日 水曜日 「障害女性によるトークセッション 私たちはこう生きてきた」
地域で障害のある当事者としてさまざまな活動を展開してこられた3人の女性たちをゲストに迎え、それぞれの方の活動や、活動を進めるなかで感じてきたこと、また、障害のある女性の立場から考えてきたことをお話しいただきました。フロアのみなさんからいろいろな質問がでて、やりとりしながら、理解を深めていきました。
【講師】発表順
見形信子(みかた・のぶこ)さん NPO法人自立生活センターくれぱす事務局長
「自立生活センターくれぱす」と「NPO法人ぴあ・ぱれっと」を設立するまでに至った想い、「どんな命も歓迎される社会」を目指した、障害者の地域生活のサポートにあたる今後の夢を話していただきました。また、新型出生前診断についての意見も述べられました。
安田章代(やすだ・あきよ)さん 視覚障害者のコミュニティー「あおぞらの会」代表
二人の子を持つ母として、子育て中におきた周りの反応や孤軍奮闘したその時の自分の心境などを話してくださいました。また、川口市で視覚障害者のコミュニティー「あおぞらの会」の運営の様子を紹介してくれました。
(安田さんの手記より)私の経験から一つだけ、はっきり言えることがあります。それは、人は愛してもらえたら、それだけで生きて行けるのではないかということです。みなさん私のラブパワー、どうか受け取ってもらえますように・・・。
奈良崎真弓(ならさき・まゆみ)さん 知的障害本人活動運営・元JICAピアボランティア
特別支援学校を卒業後、知的障害者のための喫茶店勤務、高齢者施設スタッフ等を経験し、 知的障害者本人の会「サンフラワー」の立ち上げに関わった奈良崎さんは、知的障害のある初めてのJICA(国際協力機構)専門家としてタイに派遣されました。現在は、全日本手をつなぐ育成会の「わかりやすい障害者の権利条約編集委員会」委員として、知的障害者向けの条文作りに取り組んでいることなどを話していただきました。
【第1回】
【第2回】
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